デジタル時代の著作権 (ちくま新書) の感想
参照データ
タイトル | デジタル時代の著作権 (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 野口 祐子 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480065735 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 本・書誌学 |
購入者の感想
ネットでの利用について著作権を知りたいと思って、いくつかの本を読みましたが、現行法の範囲内での記述が殆どでした。
ところが本書では現行の著作権に関する法律の問題点を、歴史的背景にそって指摘しています。権利と公開の自由のバランスの傾き加減をうまく説明しています。
結局のところ、ネットがここまで一般的になった以上、法律の改正が必要なのでしょうが、過去の国際条約が足かせになっていたり、米国・ハリウッドの意向が強く影響していたり、いろいろなネックを示してくれます。このあたりでは最初の方で示された王様の寓話が最後まで生きています。
現状を説明し、そのひとつの解で著者が勧めるクリエィティブ・コモンズ(CC)という手法を示しています。それが正解かどうかは別として、現状の問題点と、主として日米の判例を通じて著作権というものが理解できる本です。
ところが本書では現行の著作権に関する法律の問題点を、歴史的背景にそって指摘しています。権利と公開の自由のバランスの傾き加減をうまく説明しています。
結局のところ、ネットがここまで一般的になった以上、法律の改正が必要なのでしょうが、過去の国際条約が足かせになっていたり、米国・ハリウッドの意向が強く影響していたり、いろいろなネックを示してくれます。このあたりでは最初の方で示された王様の寓話が最後まで生きています。
現状を説明し、そのひとつの解で著者が勧めるクリエィティブ・コモンズ(CC)という手法を示しています。それが正解かどうかは別として、現状の問題点と、主として日米の判例を通じて著作権というものが理解できる本です。