飛ぶ教室 (岩波少年文庫) の感想

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参照データ

タイトル飛ぶ教室 (岩波少年文庫)
発売日販売日未定
製作者エーリヒ ケストナー
販売元岩波書店
JANコード9784001141412
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » ドイツ文学

購入者の感想

クリスマスを前にしたドイツのギムナジウムを舞台にした数日間の話。
内容については、すでにしっかりとしたレビューがあるので、
省かせていただきます。

かけねなしの名作だと思います。
大人になった今、読んでもめちゃくちゃ面白く感動しました。

“泣ける小説”などと称されるものがありますが
これこそ、読んでいて涙が止まらなくなるすばらしい小説です。

小学生高学年の男子には絶対におすすめ、そして大人になっても読める小説です。

ここで描かれている生きていくうえでの“尊いこと”は
人間であるかぎり、時代、人種を超える普遍的なものだと思います。

ただ、訳者があとがきで書いてあるように、“男性的”であることへのこだわりについて、
現代の女性読者は違和感を抱くことがあるかもししれません。

ただ、その時代に書かれているものは、時代を超える部分もありますが
その時代に縛られていることもあります。

それもその時代に生きたケストナーの個性だと思います。
そういったことも踏まえて
本当にすばらしい小説だと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、
にケストナーはユダヤ系ドイツ人でナチスが政権をとった後も
亡命をこばみ、スイスの出版社を通して作家活動を続けた人です。

この本が書かれたのは1933年、ドイツがナチス政権下にあった時代です。
あとがきでも触れられていますが、この本の有名なことばがあります。
「世界の歴史には、かしこくない人々が勇気をもち、かしこい人々が臆病だった時代がいくらもあった。これは正しいことではなかった」
ナチス政権下でこれだけのことを書いて発表したケストナーの心意気には
感嘆するしかありません。

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