新時代のワークスタイル クラウド「超」活用術 の感想

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参照データ

タイトル新時代のワークスタイル クラウド「超」活用術
発売日販売日未定
製作者北 真也
販売元シーアンドアール研究所
JANコード9784863540873
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » 仕事術・整理法

購入者の感想

ブログ「Hacks for Creative Life」の主宰者でライフハック関連の著書も多い人。私の中では、最近の日本ライフハック界(?)の第一人者だが、その決定版とも言えるのがこの本。

題名こそ、「クラウド「超」活用術」なんて、巷にあふれてそうなものだけど、この本は一味も二味も違う。iPhoneとクラウドを使ってのライフハックっていう内容もよくありがちなんだが、もっと深い内容が含まれてる。

もちろん、iPhoneの使い方やEvernoteとかToodledoなんていうアプリの利用方法もかなり詳しく書かれていて、役には立つんだけど、この本の、というより、著者のライフハックに関する考え方の真骨頂は、様々なツールを利用しながら、いかに自分自身の情報処理のプロセスを構築するかというところにある。おそらく、この点について、もっとも詳しく書かれている本だと思う。

という意味でも、iPhoneだけでなく、GTDなんかについても一定程度の知識がある上級者向けの本かもしれない。

そんなこと言う私自身は、決して上級者というわけではなく、ここに書かれていることをすべて実践できるわけではないけど、この本を参考にして、自分なりに自分自身の情報処理のプロセスを構築してみたい。しかも、iPhoneではなくAndroid端末を使って。

本書で紹介される様々なアプリや道具類を全て使いこなすのは至難の業かも知れない。
しかし著者が言わんとするのは、「便利だから色々使ってみて」というレベルの話ではない。
著者はそれぞれのアプリを導入し、仕事や生活、発生入手する情報のマネジメントに使ってみて、
自分にとって価値のある使い方を見出し成果につなげるべく「行動」する。
ダウンロードしただけでは何も変わらない。
考え、手を動かし、インプットとアウトプットを繰り返して、自分を成長させるための道具として使うのだ。
そしてそれはiPhone やiPadといった「供給側から予め使い方を与えられていない製品」にとって
極めて適切な使い方でもある。

情報管理系の仕事で様々な企業に行くが、ワークフローの意味を理解している人は多くはない。
情シスは無論分っていると思うが、他部門の商談だとそれがIT系業種でも何をどうしたいのか
あまり理解されていないことがしばしばだ。
こういった場合、仕事の多くが断片的な事象として点在し、全体の流れや効率性は犠牲になっている。
きちんとプロセスを整理して配置しなおし、システムに載せれば効率良く無駄な情報や手間が発生しないのに、
と思うが社内調整やコストの問題でそのままそっとしておかれる。
大抵は今のやり方を変えたくないのが本心だ。

本書の意味するところは「自分自身のワークフローを自力で構築する」というものだと思う。
クラウドを情報やタスクの保管先に設定し、その間で各種アプリを活用して、
自分の目的・目標に向けて行動を管理したりスキルアップをはかるための仕組み=ワークフローを構築するのだ。
それは「やろう」という意思と行動なくして成立しない。かくして、行動する者/しない者、
こうしたツールを活用できる者/できない者との間で新たなデジタルデバイドが
静かに急激に生まれていることを感じる。
このままではまずい、という危機感をお持ちの方にはぜひ一読をお勧めします。

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