はじめて学ぶ enchant.jsゲーム開発 の感想

本書の初心者向けを目指した書籍としてのスタンスと肝心の書き手のスタンスが噛み合ってないように思いました。

どういうことかと言いますと、本書は表紙を見ても分かるとおり「初心者向け」を目指しており、
本の中身をめくってみても統合開発環境のインストールの仕方などが丁寧に画像入りで解説されています。

しかし本を書き手の方の文章がわりとJavascriptや他の言語のプログラミングをしたことがある人向けになっていて
プログラミング初心者からするとそもそものプログラミングに入る前段階として「これは？？」というのがすっ飛ばされてる感がありました
(もちろんJavascriptのコードがまだ理解できない等の点は当たり前としてそれ以外の部分のことです)

例えば統合開発環境のインストールの仕方は書いてあるけどその基本的な使い方は何も解説してはくれません。
「コードを打つだけなんだから解説も何もないだろ！」と思う方もいるかもしれませんが、私の場合は
まずコードの見本についているインデントを手動で入れていいのか、設定で自動ではいるのか分かりませんでした。

普通に改行するとインデントは入らないけど、設定を見るとオートインデントというのがあるし、
スペースで入れるの？タブキーで入れるの？一箇所にスペースとタブ併用するとエラー見たいのが出る。。。
みたいなので延々と悩みました（馬鹿みたいな話ですが初心者はそんなもんだと思います）

他にも読み進めていくと、「コードが分からない」以前の「ん？それはどうやんの？？」みたいな箇所が結構出てきます。

また、似たようなことがスマホアプリ向けのゲームを作る項目にもいえます。
その項目ではAndroidとiOS向けゲーム製作について記載があるのですが、内容はSDKのダウンロードの仕方とストアへの登録の仕方のみです。
表紙に「スマートフォンゲーム」という文字が入っている以上、スマホ向けゲーム製作の場合の解像度とかアスペクト比の設定、