学術論文のための著作権Q&A―著作権法に則った「論文作法」 の感想
参照データ
タイトル | 学術論文のための著作権Q&A―著作権法に則った「論文作法」 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮田 昇 |
販売元 | 東海大学出版会 |
JANコード | 9784486017820 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 著作権 |
購入者の感想
著作権については一般の関心が高いとは言えないので、啓蒙書が増えるのは歓迎だ。本書は、「学術論文」というタイトルが示すテーマを中心においているように思ったが、商業印刷物と小説などの文系・芸術や美術が中心になっている。「学術論文」の印象が薄い。「Q-14」の戦時の事情を知らない人は多いだろうから、説明があるのはよい。「Q-17」の派生権は、説明不足だ。総じて、理工系や国際共同研究については詳しくないことだ。著者が、主に商業出版物に携わっているからだろう。タイトルに、「学術論文」と冠したのならば、日欧米の学術論文誌、学会毎に論文の投稿規程があるので、それらを調査して欲しかった。また、外国の専門書出版社では、第3者の論文や図を引用するときには、執筆者が原著者に許諾!を得るように求めている。日本では、編集者や出版社任せなのではないだろうか。こういうところが著作権意識の低さになっているのでないだろうか。
全体的に言えるのは著作物の利用には曖昧な点が多いことと、既得権を守ろうとしている事例が多いこと、時代の流れに即していないことなどを感じた。インターネット関連やデジタル著作権についても流動的なのだろう。
付録の保護期間早見表は便利だが、それの解説を本文でしているのならば、参照ページを示して欲しい。また、索引もないので、不便を感じた。
全体的に言えるのは著作物の利用には曖昧な点が多いことと、既得権を守ろうとしている事例が多いこと、時代の流れに即していないことなどを感じた。インターネット関連やデジタル著作権についても流動的なのだろう。
付録の保護期間早見表は便利だが、それの解説を本文でしているのならば、参照ページを示して欲しい。また、索引もないので、不便を感じた。