A Pocket Full Of Rye (BBC Audio Crime) の感想

英語を飽きずに長く続けて勉強するコツの１つは、自分のお気に入りのテキストを見つけ出し、何度も何度も読む、聞く、お気に入りの英文を訳す・書けるようにすることだと思います。アガサ・クリスティは私のお気に入りの作家のひとりです。私はクリスティの「原書＋日本語訳本＋BBC AUDIO CD」をセットで利用しています。原書をそのまま読み上げたCDもありますが、クリスティは「会話」が中心で話が展開していくので、CDはドラマ仕立てのものが好きです。このCDはラジオドラマ仕立てで構成されており、「原書＋日本語訳本」で読んだ後で聞くと、面白いくらい聞き取ることができます。ラジオドラマ仕立てで製作されているため、このシリーズではときには「？」もありましたが、このCDの構成は上手だと思います。私は落語も好きで、お気に入りの噺家のCDは、お気に入りの音楽CDを聞くのと同じ気分で聞きます。それと同じではないかと思います。結局リスニングを向上させるためには「知識」、「語彙量」そして「話の展開の予測」の三本柱なのかなぁ、と思いながら聞いています。「原書＋日本語訳本＋BBC AUDIO CD」のセットで2000円ほど、仕事が終わり自宅で就寝前に、毎日１時間弱程度やりますと１ヶ月は楽しめます。たくさんの英語教材がありますが、目標があっても、「本当に好きなもの」ではないと、「四十の手習い」は「三日坊主」になってしまいますよね（笑）。井筒俊彦さんが「文学作品は原書で読むのが一番いいんです」の一言に惹かれ、こんなことを続けています。
私はインターネットのBBC digital radio programを愛用し、お気に入りの番組を聴いてから、気に入ったものがCDで出ている場合は購入しています。クリスティは定期的に放送しているので、番組を聴いてから購入するのもよいかと思います…と言っておきながら、ほぼすべて買ってしまいました（笑）