室生犀星詩集 (新潮文庫 (む-2-6)) の感想

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参照データ

タイトル室生犀星詩集 (新潮文庫 (む-2-6))
発売日販売日未定
製作者室生 犀星
販売元新潮社
JANコード9784101103075
カテゴリ文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 近代詩

購入者の感想

 編者福永武彦氏により、24冊の詩集から187編がまとめられている。室生犀星の詩は1300編もあるそうだからすべてを手に入れるのは不可能だろう。手元に置いてときおり感傷にふけりたい、あるいは旅に持ち出して抒情を味わいたいなら文庫が最適かと思われる。
 編者は「若い人に向く」詩を選んだそうだが、多くの人の記憶にある秀作はほとんど含まれているのではないだろうか。小景異情「ふるさとは遠きにありて思ふもの」、寂しき春「したたり止まぬ日のひかり」、靴下「毛糸にて編める靴下をもはかせ・・・おのれ父たるゆえに・・・煙草を噛みしめて泣きけり」etc.
 僕は考へただけでも「死んでみようと戯談に考へただけでも」は含まれていない。
 そして、読み味わえば、知らなかった室生犀星に出逢える。詩集だから、好みに合うかどうかしか評価の基準はない。そして、今は流行らないのだろう。街の本屋を探しても容易には見つかるまい。そのうち絶版になるのかもしれない。
 永日「野にあるときもわれひとり ひとり、たましひふかく抱きしめ・・・血みどろにをののけど・・・なみだしんしん涌くごとし」
 

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