1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫) |
発売日 | 2012-04-27 |
製作者 | 村上 春樹 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101001623 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者 |
購入者の感想
BOOK3は未読です。これから読みます。
なんかこう、先に進むほどに文章のスタイルがこれまでの春樹スタイルに退行しているように思われてしまった。
日常行動シーンを書き連ねることで頁を浪費する悪癖が再発しているほか、
登場人物が会話の際にいちいち話し相手の台詞を復唱するパターンがクドい。
筋書きとしては佳境に入りつつあるだけに、文章スタイル上の問題から感じられるグダグダ感が惜しいところ。
リトル・ピープルの姿が徐々に明らかにされ、
物体としての「空気さなぎ」が描写されるくだりは中々に幻想的で良かったと思う。
あと、作中での「空気さなぎ」という作品に対する説明が、
現実世界の読者が春樹作品に抱いている印象と一致しているように思われた。
美点でも汚点でもないが、記憶に残ったくだりなので書き置く。
なんかこう、先に進むほどに文章のスタイルがこれまでの春樹スタイルに退行しているように思われてしまった。
日常行動シーンを書き連ねることで頁を浪費する悪癖が再発しているほか、
登場人物が会話の際にいちいち話し相手の台詞を復唱するパターンがクドい。
筋書きとしては佳境に入りつつあるだけに、文章スタイル上の問題から感じられるグダグダ感が惜しいところ。
リトル・ピープルの姿が徐々に明らかにされ、
物体としての「空気さなぎ」が描写されるくだりは中々に幻想的で良かったと思う。
あと、作中での「空気さなぎ」という作品に対する説明が、
現実世界の読者が春樹作品に抱いている印象と一致しているように思われた。
美点でも汚点でもないが、記憶に残ったくだりなので書き置く。