週刊 金曜日臨時増刊 検証 暴走する安部政権 さらば、独裁者 2014年 4/17号 [雑誌] の感想

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タイトル週刊 金曜日臨時増刊 検証 暴走する安部政権 さらば、独裁者 2014年 4/17号 [雑誌]
発売日2014-04-17
販売元金曜日
JANコード4910229360440
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » 人文・思想・社会・歴史 » 人文・社会・政治

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本書所収の記事「ネオリベ時代のエア・ナショナリスト」(中野晃一)で知ったが、「昭和の妖怪」岸信介と「平成のお坊ちゃん」安倍晋三はまったく政治的姿勢は違う。
「岸が学生時代に北一輝の国家社会主義の影響を受け、戦前、商工省の革新官僚として経済統制を指揮し、満州国経営にあたったことはよく知られている(原彬久さん 『岸信介 権勢の政治家』)。戦後も、岸は公職追放解除直後に社会主義者らとの連携を模索し、右派社会党への入党を打診したほどであり、保守合同路線に転じてからも当面は、一橋大学の中北浩爾が指摘するように「憲法改正や防衛力増強よりも、『計画性』の枠内での『自由競争』、『福祉国家の実現』、生産力増強のための労使協力」などを重視したのであった」
そして
さらに岸が初代幹事長を務めた自民党結党時の綱領
「わが党は、公共の福祉を規範とし、個人の創意と企業の自由を基底とする経済の総合計画を策定実施し、民生の安定と福祉国家の感性を期する」と謳い、
さらに岸は首相在任中、最低賃金法や国民年金法を制定し、国民皆保険へ向けての国民健康法を改正したのである。
当然ながらこのような岸の政策は「階級闘争を和らげ」、「ひとつの国民」に一体化する政治的判断にも基づいていた。
このような岸の政策は、僕からみると「地に足がついている」と見える。
岸はリアリストなのだ。
だが孫の安倍晋三は自身の政治的イデオロギーを通すことしか考えていない。「地に足のついてないお坊ちゃん」だ。
ウクライナ、クリミアで米ロが緊張高まっている時期に「集団的自衛権」を現在の日本で押し通すことが日本に「国益」があるのか?
そして、日米関係を悪化させておきながら「日米同盟強化」の「集団的自衛権」もあるまい。
さきほどの岸は「集団的自衛権は憲法上認められていない」と国会で答弁している。

民主主義よりカネが大事な日本人/ネオリベ時代のエア・ナショナリスト/対談 堀江貴文 森達也/日本は米国の轍を踏みたいのか/集団的自衛権の行使容認問題で包囲網/安倍首相の“お友だち”リスト/アベノミクスはドアホノミクス/すべてを「単位」でしか考えられない安倍政権/白川勝彦インタビュー/ヤンキー化と安倍政権/ネット右翼と安倍政権/愛国女性と安倍政権/歌舞伎と安倍政権/安倍政権のメディア支配/匿名記者座談会(新聞編)(テレビ編)/20XX年 ピョンタくんの時代/巻き返しはかる原発推進派の策動/原発再稼働を狙う安倍首相に命を託すのか/中華圏から見た安倍政権/韓国から見た安倍政権/欧州から見た安倍政権/政党インタビュー 民主党 公明党 日本共産党/強気の姿勢で孤立化/安倍政権が急ピッチで進める「教育再生」のめざすもの/増税しても遠のく財政健全化/安倍首相の目指す「戦争する国家」への道/生活保護費を大幅削減する「手品」/「岩盤規制」の突破というレトリック/暮らしを“ドリル”で破壊する※一部再録
*「さらば、独裁者」というが、消費増税を役所に押し切られる政治家を独裁者と呼んだら本物の独裁者に失礼だ。評者は北原先生、成澤先生の記事と、編集後記に注目した。主流メディアには無い論考も興味深い。0

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