中小企業の底力: 成功する「現場」の秘密 (ちくま新書 1065) の感想
参照データ
タイトル | 中小企業の底力: 成功する「現場」の秘密 (ちくま新書 1065) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中沢 孝夫 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480067760 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経営学・キャリア・MBA |
購入者の感想
日本の中小企業は、企業数の99.7%を占め、労働人口でも7割を占めるという。しかし私たちが大学で習うようなファイナンスだとか会社法といった専門科目のほとんどは、大企業で働く人にとって最も有用な知識だ。しばらく前から自分の知識のバランスが上記のような現実と乖離している気がしていて、中小企業の現実を知るべく本書を手に取った。
しかし、著者は、「中小企業は・・・」と一括りにして論ずるのはとても危険だという。なぜか。それは企業にとって大切なのは「規模」ではなく、「質」だからだという。
そしてその「質」を形成する要因は長年にわたって企業が育ててきた人材だという。それゆえ著者は雇用の流動化に反対だし、長期雇用の利点を重視し、従業員教育の大切さを説く。
著者の視点は、中小企業の経営者のそれに近い。中小企業の現実を知る上では様々なアプローチがあろうが、この本を読んで、数多くの中小企業を見てきた著者の観察から学んだものは多かった。
しかし、著者は、「中小企業は・・・」と一括りにして論ずるのはとても危険だという。なぜか。それは企業にとって大切なのは「規模」ではなく、「質」だからだという。
そしてその「質」を形成する要因は長年にわたって企業が育ててきた人材だという。それゆえ著者は雇用の流動化に反対だし、長期雇用の利点を重視し、従業員教育の大切さを説く。
著者の視点は、中小企業の経営者のそれに近い。中小企業の現実を知る上では様々なアプローチがあろうが、この本を読んで、数多くの中小企業を見てきた著者の観察から学んだものは多かった。