"The Remains of the Day": Level 6 (Penguin Readers (Graded Readers)) の感想
参照データ
タイトル | "The Remains of the Day": Level 6 (Penguin Readers (Graded Readers)) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Kazuo Ishiguro |
販売元 | Pearson Japan |
JANコード | 9781405882699 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
私にとって初めてのカズオ・イシグロ作品だった。素晴らしいのひと言に尽きる。読了時には、主人公たちの気持ちが痛いほどわかり思わず泪が浮かんでいた。フィクションを愛する人にとり巡り合うことが幸福な一冊だろう。ストーリーとしての感動は『マディソン郡の橋』の読了時を思い出す。出会い方もストーリーもまったく異なるけれど、国や時代設定や人物の背景を超え、結ばれない宿命かのような男と女が存在する。愛し合い添い遂げることはこんなにも難しいものなのか…と感動するのだ。その哀しさの中に真実を垣間見せてくれる。スタイル、トーンと共に味わうにはもちろん原書で読むべきである。(訳本も試みたがどうしても読めなくてほってある。)
The Remains of the Dayは、幼い頃に英国へ移り住んだ日本生まれの日系英国人作家の作品と知り、二度感動した。小説家についても知りたくなった。どうしてこういう作品を書くに至るのか? 知りたくなったのだ。その後、カズオ・イシグロの他の小説や、Conversations with Kazuo Ishiguroなどインタビュー集も次々と手に入れて貪るように読んでいる。彼は、日本人として生まれたこと(そして英国パスポートを所持していること)は、彼の作家性に関係のないこととして扱いたいようである。しかし、このあたりはもう少し時を経れば、この方自身が自らの個性の重要な一部として受け入れることになる領域かもしれない、と私には感じられる。The Remains of the
The Remains of the Dayは、幼い頃に英国へ移り住んだ日本生まれの日系英国人作家の作品と知り、二度感動した。小説家についても知りたくなった。どうしてこういう作品を書くに至るのか? 知りたくなったのだ。その後、カズオ・イシグロの他の小説や、Conversations with Kazuo Ishiguroなどインタビュー集も次々と手に入れて貪るように読んでいる。彼は、日本人として生まれたこと(そして英国パスポートを所持していること)は、彼の作家性に関係のないこととして扱いたいようである。しかし、このあたりはもう少し時を経れば、この方自身が自らの個性の重要な一部として受け入れることになる領域かもしれない、と私には感じられる。The Remains of the
登場人物の抑えた感情が、なんとも「古きよきイギリス」(←なんとなくイメージで、実際のところ、知りませんが・・)といった感じで、美しい。読後感も良い。英語も読みやすい。