Penguin Readers: Level 4 THE DAY OF THE JACKAL (Penguin Readers (Graded Readers)) の感想

仏軍の秘密結社OASは立て続けにドゴール大統領暗殺に失敗、破格な代金を調達して殺しのプロ（暗号名ジャッカル）を雇います。ジャッカルは周到に準備を進めますが、諜報部が暗殺の動きを察知、フランスきっての敏腕刑事レベルを起用して、ジャッカルの追跡を始めます。厳重な警戒をかいくぐって標的に接近するジャッカル。じわじわとジャッカルを追いつめる刑事。追う者と追われる者の虚々実々の駆け引きが実に興味深い。

本書はフレデリック・フォーサイスの代表作のリトールド版です。フォーサイスの文章は、そのままでも英語の教材になりますが、かなりの長編ですから読破するにはかなりの努力と時間が必要です。要約版でも話の筋書きはよくわかりますし、文章も枝葉を取り払って簡略化されていますから、たいへん読みやすい。つぎつぎにページをめくりたくなります。