境界なき土地 (フィクションのエル・ドラード) の感想
参照データ
タイトル | 境界なき土地 (フィクションのエル・ドラード) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ホセ ドノソ |
販売元 | 水声社 |
JANコード | 9784891769529 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » スペイン文学 |
購入者の感想
訳者の言葉をそのまま借りれば、悪魔的精神世界を描いた小説です。
背景にあるのは、大地主と抑圧される庶民の力関係というラテンアメリカの構図です。それを背景にして、性的倒錯者達が活動する売春宿を舞台として話は進んで行きます。話の中心にいる人物は、自分の感じる世界を語っていくのですが、本人にとって当たり前の世界は、読む者には異常に感じられます。あまりにも自明のこととして一つの視線から周囲の人物や自分の生活を語っていくのですが、それがしごく当然のこととして語られることに戦慄を覚えました。
背景にあるのは、大地主と抑圧される庶民の力関係というラテンアメリカの構図です。それを背景にして、性的倒錯者達が活動する売春宿を舞台として話は進んで行きます。話の中心にいる人物は、自分の感じる世界を語っていくのですが、本人にとって当たり前の世界は、読む者には異常に感じられます。あまりにも自明のこととして一つの視線から周囲の人物や自分の生活を語っていくのですが、それがしごく当然のこととして語られることに戦慄を覚えました。