天音。 の感想

ATSUSHI・ヴォーカリストのエッセイということで興味深くて即購入。HIRO著「B ボーイサラリーマン」のATSUSHI編という感じがしました。「Bボーイサラリーマン」を読了された方だとデビュー前に、HIRO、MATSU、MAKIDAI、USAと初めて会った時の様子や印象がATSUSHI視点で書かれていて、前著とシンクロする部分もありました。

ATSUSHI・佐藤篤志がどんな生い立ちでどんな道を辿ってきたのか、価値観や視点、今までどんな思いでEXILEの節目・色んな場面に立会い、何を思ってきたのかが本当に素直な気持ちで書かれていると思いました。書ききれていない、密かに抱えてる事もあるんだと思いますが、本当に素直に気持ちが書かれていて、びっくりしました。TAKAHIROとSHUNの初対面の印象（TAKAHIROを始めてみた時、カッコもいいし性格も良く、礼儀正しい、みんなが推すし、自分はちょっとヒクツになってしまった等）、歌う相棒が変わってしまった時の変化や心境が吐露されていました。TAKAHIROとのLIVEでのエピソードはわたしも知らなかったので思わず、涙がこぼれました。

印象的だった一文は、HIROさんがEXILEメンバーに話した言葉で「成功しても謙虚になろう。きっとそれが社会貢献になる。」でした。EXILEが謙虚な姿勢であれば、夢見る若い世代で謙虚な人が増えるんじゃないかという事だった。深いなと思いました。

わたし自身はファンクラブに入り、どっぷりと応援しているコアファン層というよりは、メディアを通して、いい歌を歌うな、面白いグループだな、あの曲をダウンロードしよう、くらいの人間です。ATSUSHIファンの人はもちろん、EXILEファンも、興味で読んでみたいという方も新しい切り口でEXILEを知ることができるのではないかなと思います。最後に1点いうなれば、写真エッセイではないので文章そのものしかありません。当時の写真など紹介してても良かったのかなと思いました。これからもEXILEとしても、歌手としても応援したいと思いました。これからも頑張ってください！！