統合失調症のひろば 1 統合失調症に治療は必要か? (こころの科学 Special Issue) の感想

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参照データ

タイトル統合失調症のひろば 1 統合失調症に治療は必要か? (こころの科学 Special Issue)
発売日2013-03-11
販売元日本評論社
JANコード9784535907416
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » ストレス・心の病気

購入者の感想

「統合失調症に治療は必要か」との特集タイトルを見て本書を手にしてみました。
私は統合失調症の息子と一緒に生活をしています。
息子が発症するまで,私はこの病気の知識がなかったため,息子を専門医へ連れて行くタイミングが遅れてしまいました。
急性期の直前まで,「自分は精神科の診療を受けるような病気ではない」との息子の言い分のまま,タイミングを逃した私に問題があったと今でも反省しています。
知識もなく未経験であった家族にとって急性期のピークは想像を超える状況で,驚き悲しみ嘆きなど総てが一度に来て,私達家族だけが世間とは別世界へ行ってしまtったような気持ちでした。
その頃,何とかして病気から息子を救う方法はないかと統合失調症の書籍を手にしました。
その多くは,専門の先生が医学的な立場から執筆されていて,内容も整理はされているものの当事者や家族の気持ちまで汲まれているものは少ない感じがしました。

本書は,この病気の治療現場に長く携わってきた医師・臨床心理士・薬剤師などから治療への提言,当事者・家族などからの意見や提言などが独自の経験のもとに述べられていると思いました。
主な構成は次のようになっています。
(1)(患者との)最初の出会い,告知…
(2)対話が生み出すもの(急性期の関わり…など)
(3)クスリの効果と限界(抗精神薬の神話…など)
(4)病識とはなんだろうか
現場で患者を長く診てこられた医師や関係者が自らの経験に基づいて書いているので夫々が参考になりますが,
最も印象に残ったのは,高木俊介医師による「二世代抗精神薬について」の提唱でした。
この提唱を読むまで,家族の私としては,エビリファイ,リスバダールなど二世代の薬は高価であるが,
新しい薬なのでウインタミンなどに比べて優れている…即ち「金もかかるが効果も優れている」と信じきっていました。
高木医師のとらえ方を読んで,家族として面倒を見ている私も腑に落ちる点があります。

また,村上医師が「そばにたたずむこと」と書いておられる点について,私も「そうだ」と思います。

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