歯科詩集―は、は、は、歯のおはなし の感想
参照データ
タイトル | 歯科詩集―は、は、は、歯のおはなし |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | やなせ たかし |
販売元 | かまくら春秋社 |
JANコード | 9784774005867 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 詩集 |
購入者の感想
漫画家であり、作詞家であり、詩人でもあり、やなせたかしでもあるやなせたかし氏が、季刊『詩とファンタジー』に連載した「歯とファンタジー」に書き下ろしの新作を加え単行本化した詩画集である。
小説の世界では医科関連に、結核を中心にした主に戦前の作品群、医師の世界を描いた様々な人間模様作品群、病院を舞台としたサスペンス等々のものが思い浮かぶ。しかし、歯或いは歯科となると、思い浮かぶものは少ない。そんな中で、「歯科詩集」である。驚いた。
1919年生まれのやなせたかし氏は、日本で砂糖の消費が拡大した時代、歯科医療が普及した時代を生き、職業として人前で話しまた歌うこともあり、ごく普通に患者として歯科と関わりながら人生を過ごしてきた。
縁があり、ここに「歯」だけの詩画集「歯科詩集」を生んだ。
90歳を超えてまた残った歯がある方だけに、過去に抜歯の経験があり、お口の中にはブリッジあり、入れ歯ありの状態の様だ。
その様なやなせ氏だけに、歯に対する「思い入れ」や「思い出」は数多くあり、それらが詩として展開する。詩集でけに、引用と言うわけにも行かないので、本書を紐解いて頂ければと思う。
医師・歯科医師が自分が治療する患者の病気を経験する必要は無いのだが、二世・三世・四世が当たり前にいる歯科医師の世界は、一度も虫歯になった経験が無い歯科医師が珍しくも無く存在する。彼らは、歯にどんな物語、どんな詩の世界を思い浮かぶことができるのだろうか?そんなことを考えさせた、「歯科のヘビーユザー」やなせたかしの「歯科詩集」である。
小説の世界では医科関連に、結核を中心にした主に戦前の作品群、医師の世界を描いた様々な人間模様作品群、病院を舞台としたサスペンス等々のものが思い浮かぶ。しかし、歯或いは歯科となると、思い浮かぶものは少ない。そんな中で、「歯科詩集」である。驚いた。
1919年生まれのやなせたかし氏は、日本で砂糖の消費が拡大した時代、歯科医療が普及した時代を生き、職業として人前で話しまた歌うこともあり、ごく普通に患者として歯科と関わりながら人生を過ごしてきた。
縁があり、ここに「歯」だけの詩画集「歯科詩集」を生んだ。
90歳を超えてまた残った歯がある方だけに、過去に抜歯の経験があり、お口の中にはブリッジあり、入れ歯ありの状態の様だ。
その様なやなせ氏だけに、歯に対する「思い入れ」や「思い出」は数多くあり、それらが詩として展開する。詩集でけに、引用と言うわけにも行かないので、本書を紐解いて頂ければと思う。
医師・歯科医師が自分が治療する患者の病気を経験する必要は無いのだが、二世・三世・四世が当たり前にいる歯科医師の世界は、一度も虫歯になった経験が無い歯科医師が珍しくも無く存在する。彼らは、歯にどんな物語、どんな詩の世界を思い浮かぶことができるのだろうか?そんなことを考えさせた、「歯科のヘビーユザー」やなせたかしの「歯科詩集」である。