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クロウサギユイト #195 - 16.09.25 09:39

ある程度キリがいい長さまで書けたのでここに載せますm(__)m

麻衣「へぇーここが山田くんの家なんだ…立派じゃん」

ぼく「一人暮らしには広すぎるよ、もう少し狭い家でいいって親に言ったんだけどね」

麻衣「へっ…へぇ〜（あれぇ…やっべぇ山田くん金持ちなの？え、金持ち苦手なんだけど…？）」

ぼく「まぁこうして家が広いお陰でどうにか泊めてあげられそうだけどね」

麻衣「そっか（…この人はお金持ちなのを自慢したりしない人なんだ。よかった）」

ぼく「どうしたんだ。家に入った途端口数が減ったけど」

麻衣「いや、何でもないの。わっ、私慣れてない場所じゃいつもこんな感じだから！」

ぼく「い、意外だ…」

麻衣「何が意外なの」

ぼく「初めて来た場所だったら騒ぎ散らしてうるさい人かと…」

麻衣「失礼ね！」

ぼく「うん…失礼だったかもしれないね、ごめん」

麻衣「あれ、意外…」

ぼく「何が意外なのさ？」

麻衣「謝らずに『何言ってんだこのメス豚』とか言うと思ってた」

ぼく「君から見てぼくはどんだけ性格ひん曲がってんの！？」

麻衣「この話の題名が『ひん曲がり男』ってなるくらい」

ぼく「ヤバイよ、ぼく3次元にも干渉しちゃうレベルかよ」

麻衣「そのひん曲がり男は謎の美少女麻衣ちゃんのお陰でひん曲がりを治したのであった…めでたしめでたし」

ぼく「何言ってんだこのメス豚」

麻衣「うわぁぁぁぁあん！初めてメス豚って呼ばれたよ！お父さんにも言われた事ないのに！」

ぼく「お父さんに言われた事あったら大問題だよ！」

麻衣「母さんがお父さんに『おいこのオス豚！』って言ってるのは見た事あるよ？」

ぼく「え、それいつ？」

麻衣「小学四年生だったっけな…」

ぼく「…そのせいで…そのせいでこんな子に…」

麻衣「こんな子！？ひどっ！！」

ぼく「せめて常識は覚えて欲しかった…」

麻衣「あんたは私のなんなの！？」

ぼく「君にいきなり意味わからんこと言われて迷惑してる人」

麻衣「間違ってないけど間違ってるよ！そんなのっ…間違ってるよ！」

ぼく「現実逃避下手か」

麻衣「師匠、現実逃避のご教授をお願いします」

ぼく「まるでぼくが現実逃避のスペシャリストみたいな言い方をするな。ぼくは師匠じゃない」

麻衣「現スペ様お願いします！」

ぼく「現実逃避のスペシャリストを略すな。なんかポーカーの役みたく聞こえる」

麻衣「じゃあ本名は？」

ぼく「結人（ゆいと）だ……あ…」

麻衣「へぇー結人さんって名前なんだー！この家に来た時表札で苗字は分かったし、やったぜフルネーム覚えたぜ☆」

ぼく「くそっ…誘導尋問かよ！あとテンション高い黙れ」

麻衣「あ、すいません」