催眠ピアノ教室

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タイトル催眠ピアノ教室
ジャンル幼なじみ パンチラ 催眠・洗脳 純愛 インテリ 男性向け 成人向け iPhone・iPad対応 ブラウザ視聴 Android対応
サークル名静かな森

催眠ピアノ教室 とは

少し緊張しながら、ゆっくりと扉を開ける。
あ、いらっしゃい。
椅子に座って、ピアノに向き合っている彩ちゃんが、僕に向きかえった。
水色のワンピースを着て、黒いストッキングをはいている彩ちゃんは綺麗な人形のようだった。
大きくて広い教室に、ピアノが一台。
角のスペースにあるおもちゃ箱は、親御さんが迎えに来るまで子供が遊んでいるための物だろう。
来てくれてありがとね。
彩ちゃんは上目遣いに僕を見た。
僕は、彩ちゃんの色んな表情を見るだけでドギマギしてしまう。
こちらこそ、誘ってくれてありがとう。
ふふ、どういたしまして。
彩ちゃんは、軽くピアノを鳴らした。
真っ白で細い彩ちゃんの指先が、駆け足で、それでいて安定したまま階段を一気に降りていくように音色を奏でる。
さ、先日言っていた通り、今日はピアノが弾けない人のために、私が一肌脱いで基礎を教えましょう!そう言って、彩ちゃんは胸を張った。
・・それもいいけど、今日は彩ちゃんの演奏が聴きたいな。
え、演奏聞くの好きだったっけ?いや、彩ちゃんの演奏が聴きたいんだ。
僕は、真剣なまなざしで彩ちゃんに言った。
あら、結構生意気言うようになったのね。
彩ちゃんは昔と変わらない、少し意地悪な笑顔を浮かべた。
い、いいでしょ・・。
少し生意気言っても・・。
僕は彩ちゃんから目をそらして、少し頬を掻きながら答えた。
ふふ、分かりました。
その生意気に答えましょう。
彩ちゃんは楽しそうにそう言うと、目を閉じて鮮やかにピアノを弾き始めた。
水が規則正しく流れるように、淀みなく奏でられるその音は、ピアノ自体が意志を持っているかのようだった。
鍵盤をはじくたびに、彩ちゃんの手の甲に、薄っすらと筋が浮かんでいる。
・・っと、まあこんな感じかなー。
彩ちゃんは、閉じていた目をパッチリと開けて僕に向きかえった。
僕は、そのあまりの表現力に、言葉を挟むことすら出来なかった。
・・・いや、凄いよ。
言葉が乏しい僕は、それしか言えなかった。
ふふ、ありがと。
彩ちゃんは、太ももの間に両手の平を付いて僕に向き変えると、嬉しそうに笑った。
彩ちゃんの小さな胸が寄り、ワンピースが小さく膨らんだ。
でも、最近結構スランプ気味なんだよねー。
彩ちゃんが、人差し指で鍵盤を叩きながら言った。
・・・え、これで?うん。
結構ピンチかも。
そう言って彩ちゃんは、またケラケラと笑った。
相変わらず、話していて肩の力が抜けるような子だ。
スランプかー。
自分で何か原因は思い当たったりするの?んー何だろう。
ちゃんと三食とってるし、お風呂にも入ってるし、思い当たらないんだよね。
ピアノを弾いているという行為に、自分の中で慣れちゃったとか?あー、それは少しあるかも!緊張しながら弾いていた最初の頃の方が、結構いい演奏できてたって感じはするねー。
彩ちゃんは思い出すように言った。
・・それならさ、戻ってみる?最初の頃に。
僕は言った。
戻る?彩ちゃんは不思議そうに聞き返した。
そう、戻ってみる。
僕、実は催眠術が使えるんだよねそれを聞いた彩ちゃんは、お腹を抱えて大笑いした。
ははははっ!催眠術使えるようになったんだね!ま、まぁ・・。
僕は、バツが悪くなってそわそわと体を動かした。
人間って分からないね。
あんなに頼りなかったあなたが、今や催眠術使い・・あはははっ!彩ちゃんは細い足をパタパタと動かして、本当に楽しそうだ。
この彩ちゃんの笑顔が見れるなら、僕はどんなに辛い事にも耐えられる様な気がする。
本当だよ。
本当に。
ははは・・・!催眠術って、よくテレビで見るあれだよね!彩ちゃんは、眼尻にたまった涙を拭きながら僕に言った。
まあ、あれだね。
音楽とか聞いたら、踊り出しちゃうやつでしょ?そう、まさにそれ。
本当にあるの?催眠術って。
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