夏ノ鎖 の感想

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無駄に自信があったり、ヘマをして不安になったりと晋二も案外、普通の思春期の男子高校生なんだなと思いました。
何年か経って過去に美月にしてしまった暴行を後悔していた晋二の描写もすごく良かった。
暗い記憶を抱えて、それでも生きていかなけれはならない。現実は残酷ですね

そして猫耳の美月、すごく可愛かったです。
この手のゲームは初めて買ったのですがシナリオも長すぎず楽しくプレイできました。充分におシコリできましたね。

夏ノ鎖には「あやまちさえ起こせなかったあなたへ／あるいは自分へ」という裏テーマがある、と原作脚本担当の浅生詠さんが仰っていました。
自分の学生時代をふり返ってもこれといって部活に励んだわけでも何もなく、青春時代なんて何も無いただの無色で
もっと何かしておけばよかったと思わされました。

『許されることなく 君に告げるすべさえ持たず 罪は僕を殺しはしない』
主題歌でもある｢RAINY DAY｣は全ルートクリアした後に聞くと込み上げてくるものがありました。
プレイした方はぜひとも。

来年も、再来年も夏が来る度にやりたいな～と思いそうです。

なかなかお目にかかれない一品ですね。この作品はクロックさんの代表作と言っても過言じゃない。

この手のゲームには当然の仕様として、いくつかのルートが用意されており、そこからプレイヤーにだけ見えてくるものがある。このゲームは期待通りか、それ以上にプレイヤーの暗い欲望を満たしてくれるだけでなく、その先を見せる。欲望の本質を暴き、突きつける。むしろそれこそが作り手の狙いだろう。最後にはご都合主義でない僅かな救いがあり、泣けた。

グラフィック、ＢＧＭが共に素晴らしく引き込まれる。2人のキャラデザもよくて、意思の強そうな顔の美少女が嗜虐性を煽る。他にも、プレイ後のタイトル画面の変化とか細かな演出が光る。この手のゲームは初めて購入したが「あの夏の暗い秘密」として、ずっと手元に置いておきたいと思えた。

サントラＣＤが是非とも欲しい。