蒼の彼方のフォーリズム TVアニメ化記念特装版 の感想

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　他で推奨されている明日香を最後にするルート選択はせずに、真白→莉佳→明日香→みさきでプレイしました。
終盤での物語の盛り上げ方や、ＦＣという仮想競技を題材としたこれからの『あおかな』のシリーズ化を考えると明日香を最後に選択するのが妥当なのでしょうが・・・それでも私はみさきを最後にして良かったと感じています。
　理由としては、ほかのレビューアーの方々も書いている通り、みさきルートでは誰でも持ってしまう嫉妬や妬みといった負の感情にどう対峙していくのかを当人たちを通して描いているのが大きいです。私自身もその道を何度か通り挫折を繰り返してきたので当人たちの心情や行動が理解できます。心底真面目に取り組み、飲み食いを忘れるほどに努力しようが自分には届かないのではないかと頭によぎることがありますからね。しかし、みさきルートを終えてみるとそんな感情にも新たな解釈が生まれたのを感じました。大げさではなく、人生観を少しばかり変えられました。ＦＣの試合でもどう転ぶかわからないという意味で最も固唾を呑んで観戦していたのがみさきの試合でした。晶也の過去に踏み込むという意味でもみさきルートは「あおかな」で最も重要な位置づけにあると思います。
　一方の明日香ですが、晶也と葵さん、そしてみさきルートでみさき自身が明日香に対して思わず口にしたある形容が本当に適当でした。現に私も明日香に対してそう感じていました、、、決定的だったのはとあるＦＣ戦での明日香が見せたあの表情でした。つまりはスタッフの狙いに見事に嵌ったわけで、本当にあの演出は絶妙なものでした。方向性は違えど最近のアニメだとガッチャマンクラウズの主人公がそんな感じで、始終違和感を以て観ていたのを思い出します。時に、許容や認識の出来ない理解の範疇外にいる未知のものに対して、人というものはそういった感情を抱くものだと思います。
　ただ、フォローしているわけではないのですが明日香、みさきルートと辿ってみるといつの間にか明日香をとても好ましく思えていました。晶也もそうですが、私も明日香のそういった表面上にあらわれる部分しか知りませんでしたから、穿った見方をしてごめんです。
　過去の自分にお勧めルートを伝えるならば、

明日香→莉佳→真白→みさき