G線上の魔王 通常版 の感想

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参照データ

タイトルG線上の魔王 通常版
発売日2008-05-29
販売元あかべぇそふとつぅ
機種Windows
JANコード4560210740197
カテゴリPCソフト » ジャンル別 » アダルトPCゲーム » アドベンチャー

購入者の感想

人間にとって「善」とは、或いは「悪」とは、その線引きはどのようにされるべきなのか非常に考えさせられた。
“魔王”は確かに悪であったが、“魔王”の生き様には感銘を受ける部分が多かった。
流石に「傑作」と呼ばれるだけの作品であった。

まず、題名になっている「魔王」というのはファンタジー的な魔王ではなく、「魔王」という知能犯のことなので題名で勘違いをしないようにしてください。

これまでにもいくつかエロゲーをしてきましたが、ここまでサスペンスの完成度が高い作品は初めてでビックリしました。トリックなどもですが、とにかく伏線がしっかりしていてとても面白かったです。それに、感動と笑いの要素もありそのどちらもかなり良かったです。特に感動方面はなかなかのものでした。最後の所では怒涛の展開で目頭が熱くなりました。

このゲームは章ごとに物語が進行していき、ヒロインの効力準もあらかじめある程度決まっています(選択肢次第で変更可能)。
そして、その順番でプレイすることを推奨します。その順番に納得いかなくてもハルは最後にすべきです。さもないと一気にこのゲームの面白さが半減してしまいます。

それにBGMがまた良かったです。クラシックの楽曲もかなり盛り込まれていて、良かったです。

かなり楽しめた作品だったのですが、不満が1つだけあってそれはボリュームです。全体がというより1つ1つのルートがという意味で。もっと主人公とヒロインの過ごす時間を長くとり関係性の深さが描かれていればもっと感動できたと思います。

このゲームを終えて、改めてるーすぼーいさんのファンになりました。ゲームは子供の頃からもう何百作やりましたが、心に訴えるこのような作品は多分二度と出会えないと思います。初めてるーすぼーいさんの作品をプレイしたのは車輪の国ですが、あの作品もプレイする人の心に訴え、様々な問題を定義してくれたと思います。プレイ後、自分は永遠に心に残る作品となりました。車輪の国と同様、G線上の魔王も世の中の不条理さを描いていて、その中で生きている人物達に感情移入し、その生き様に魅かれるばかりでした。
物語もそうですが、声優さんもこの作品の魅力を引き出してくれてると思います。こまかい心情を伝えてくれて、よりこの物語やその人物達に入りこめました。
ストーリーは魔王と呼ばれる存在が主人公の浅井 京介のビジネスを妨害し始めることから始まります。魔王の存在を警戒しつつ学校に通っていたある日、宇佐美 ハルと呼ばれる勇者が魔王を追ってきた。ハルと魔王の関係、その目的。様々な出来事に巻き込まれながら、ハルと京介は魔王を追っていく。。。

自分としては主人公がやっぱり良かったです。京介はお金しか信じず、利害関係が一致しない限り誰とも協調しない。人を陥れることもたびたびり、どんなことも一人で乗り越えてきた。よほど人間らしいと自分は思います。最近のゲームは誰とでもやさしく、まるで不の感情が無いんじゃないかと思う主人公が多かったと思うので京介という人物は好きです。怒り、悲しみ、恨み、強欲、狂気、誰しも裏表の顔もあり、様々な感情がある。すべてはお金で解決という考え方は昔、壮絶な人生を送っていたのが原因です。環境変化やたったひとつの出来事で少しずつ価値観が変わっていった経緯があります。そんな変わってしまった京介だが、自分にはないものと出会い少しずつ心境の変化があります。 

ハルと魔王との心理戦による駆け引きも中々面白かったです。魔王と呼ばれるからには悪と思うかもしれないが、それなりの考えあっての行動をしています。一つの言葉に様々な伏せんと思いがあり、プレイ後は中々考えさせられると思います。魔王の目的と心情、ハルと魔王の因縁。そして、世の中の不条理。最後の最後まで「命をかけた、純愛」という言葉があっていると思います。

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