ヅマノアナ (MDコミックスNEO) の感想

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タイトル通り、著者得意の人妻モノの短編を収録した短編集です。
個々の短編に繋がりはなく、いずれも豊満な肢体の熟れた人妻が、
快楽に堕ちていく……という内容です。
紙媒体の雑誌・電子配信限定の作品が混在しており、すでに休刊
している雑誌に掲載された短編もありました。
全編に亘って背徳感が漂っていますが、あまり寝取られ感はあり
ません。

著者があとがき漫画でも語っていますが、元々はもっと早く刊行
される予定だったらしく、収録された短編は、いずれも最新とい
うわけではありません。
最近の作品と比べると多少絵柄が違いますが、画力が未熟という
わけではないので、著者の絵柄が好みならば問題無いでしょう。

描き下ろし要素としては、著者の近況を伝えるエロ要素無しのあ
とがき、そして冒頭に掲載された「笑って奥さん」のカラーペー
ジが挙げられます。
後者は巻頭に掲載されており、パート先での不倫相手に開発され
た本編の後日談らしい内容でした。
その他、裏表紙にはウェディングドレス風の白い下着を来た女性
が描かれていました（表紙の女性との同一人物かは不明）。
なお、カバー裏は表紙と裏表紙のモノクロ版です。

総評として、可も無く不可も無く、というのが本音です。
全て既読の短編で描き下ろしも少ないため、単行本の魅力＝短編
の魅力としか言えません。
そして、短編自体は実用度的にも良質なものが数作ありますが、
目を見張る傑作は無い……というのが率直な感想でした。
著者の長編より短編の方が好き、という方にはオススメです。
あとがきを読むと、すでに新刊が複数予定されているようですの
で、また次回作に期待します。