レズ三姉妹 乃亜 [DVD] の感想

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　この作品は、彼女が出演した数多い同性愛を主題と作品群の中でもっとも抒情性が勝った作品と言うことができる。しかし、乃亜はこの作品では腰に張り方を装着しないが、頭部と身体をくねらせる蛇のような動きだけでそれを表現すると同時に、また両性具有者アンドロギノスのヘルモアフロディテであることも示すことが出来る偉大なAV女優であることを観者に告げている。
　作品の構成は、AV作品としてはなかなか凝っていて、冒頭に同性愛の三姉妹の長女が許嫁を家に招いて次女の乃亜の手料理でもてなす長いドラマが配される。ドラマ全体は、乃亜の語りを軸に長女と彼女の結婚に反対する乃亜と三女のせめぎ合いが筋立てである。
　長女との情景で乃亜はホットパンツとTシャツをまとい登場する。しかも彼女の長く美しい足は、生足で裸足である。なにか夏の乃亜の日常生活に入り込んだような感を抱かせる。その姿で結婚しようとする長女に再び同性愛の素晴らしさを分らせるために長女を誘惑する。彼女たちはゆっくり眼を合わせ接吻し合う。その後は乃亜が主導権をとり、指と舌によって長女の乳房と陰部を責めると、長女はたちまち絶頂に達する。そのうち乃亜は、両頭の張り方を取りだし、余り準備もせずに長女の陰口にそれを挿入し、呻く長女を尻目に無造作に前後に動かすと、しばらくすると長女は絶頂に達しソファに崩れ落ちる。乃亜はそれを満足げに見て立ち去る。その間に乃亜は長女の眼から片時も自らの眼を逸らさず張り方を前後させる。
　最後の情景では三姉妹が将来苦楽を共にしようと誓かい合うために三人による同性愛が行われる。許嫁と別れる決心をした長女が同性愛を教えた次女乃亜に｢エッチしよう｣というと乃亜も｢いっぱいお洒落していっぱいエッチしよう｣と応える。その際の下着姿の乃亜がカメラに臀部を向けながら蛇のようにベッドの上を長女に絡みつくかのようにのたうち回る様子は、乃亜が知ってか知らずか不明ながらいみじくも男根の象徴としての蛇を象徴している。つまり乃亜は、両性具有者アンドロギノスのヘルモアフロディテを常に無意識の内に演じているのである。AV女優 乃亜の比類ない演技の奥の深さは並大抵ではない。