処女はお姉さまに恋してる 3つのきら星 の感想

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さて、多くの人が指摘の通り「主人公のボイスが消えてしまう」という弱点がある。
いきなり主人公のボイスが消えてしまうのはショックだ。
対策は「初めからボイスをoff」である。損した気分だがボイスが消えるショックは和らぐ。
ただ内容にかんしては「１」「２」に勝るとも劣らず。上記の弱点を補って有り余ると思う。

ただメーカーが「完全版」とか云う奴を通常版の購入者へのフォローなしで発売するようなことがあれば、おれは恐らく怒り狂う。
半狂乱になって暗黒神ザッハークのために生贄を256体差し出して呪う。
全裸で走り回る。
キモいデブハゲ中年が走り回る姿はさぞ怖かろう。
この恐怖を味わいたくなければ、すぐメーカーは修正パッチを配布せよ。
真の恐怖（全裸）を知るだろう。

あと、最近のゲームには珍しく、各キャラのフラグを立てる選択肢が結構難しい。

主人公のボイスは「風音」もしくは「真中海」のように聞こえるが。（違っていたらごめんなさい）

もう発売されることはないだろうと諦めていた、おとボクシリーズの実質３作目（番外編が複数存在する）。

レビュータイトルにした「実用性というよりストーリーの面白さで評価すべき作品」はそのままの意味で
実用性という意味では低評価。絵は素晴らしいんだけど、それとこれとは別。
ただ、これは初代（以降１と表記）や2人のエルダー（以降２と表記）にも言えたことだと思う。

また、フルボイスで無いことに関しては１の時もそうだったので。（１はのちにフルボイス版が発売された）
ストーリー上、主人公が声を意図的に使い分けるシーンが多めな作品だけに残念ではあるがマイナス評価にはせず。
ちなみに理由は予算の問題だったそうなので致し方なし。そこは目を瞑ろう。

・内容について

１と２の舞台から離れているため、この２作をやっておく必要はない（やっておけば楽しみは増すけど）
シリーズ通じて言えることだけど、ストーリーは凄くしっかりと組まれていて小説をじっくり読んでいるようなほどの出来。
申し分ないくらい鮮烈だった１、どうしても１と比べられてしまって割を食っているけど名作の２。
私は１のアニメが面白かったからＰＳ２版（全年齢版）を買い、やるきばこなども含めて全作買ったほどなので
そういう意味でストーリーの良さは文句のつけ様がなく負けていない。単純に読み物として面白かった。
１が偉大過ぎた感は強いので、どうしても新鮮味は欠けてしまうだろうがこれは仕方ない。

惜しいところとしては、共通パートが多く誰のルートに進んでいるのかが分かりにくいところ。
２にあった選択肢による評価アップ通知が無いことであろうか。
ルートは６つで、途中で気付いたのだが中盤のとある３択でルートが分かれていると思われる。
上選択肢→A or B　中選択肢→C or D　下選択肢→E or F　のルートに確定になるといった感じ。
そこからそれ以外の選択肢の選択で判定が行われている模様。

世界観が好きで毎回プレイしております。
相変わらずエロゲなのにエッチなシーンが少ないです。まぁこれはどっちでも良いです。
ただ他のレビューにもあるようにパッチ当てても、主人公のボイスが途中からなくなってしまうのは減点。結構声優さん上手いのでもっと聞きたいのですが。個別ルートに入ると復活するようですね。
絵について、主人公の斜め向いてる立ち絵が凄く良いんですが、正面の立ち絵についてはもう少し美人に書けたのではと。見慣れましたけどね。主人公を愛でたい私なので。
ストーリーは、部分的に飛ばされているように感じました。学園生活も長いので仕方がないでしょうか。これは前作にはあまり感じなかったことです。
あと前回より潜入する技術が格段に向上したなーと。もはや男とは何か、問い直したい。これは買ってやってみて下さい。

前作ほどでは無いと思いましたが、総合すれば80点は付けたいところです。ファンはがっかりすることはないでしょうし、ボイスの件など解決していれば神ゲーと認定したい作品でした。