手垢塗れの天使 THE ANIMATION [DVD] の感想

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【あかべぇそふとすりぃ】の同名アダルトゲームのアニメ化で、当番娘はイマイチ売れないアイドル【如月 嶺衣奈】のみです。
彼女は積極的打算志向で、枕営業をアイドルの仕事と割り切っており、原作ではその本当の想いを直接的に視聴出来る【裏の顔】システムが、ヒロインの二面性を楽しめると言うセールスポイントになっていました。
本作でも音声面を中心に、同様の趣向が用意されているので、キャスト【花澤 さくら】による、男を喜ばす為の営業的な甘美な喘ぎと、心の奥底に蠢くボコスカ毒舌ボイスのギャップは相応に失笑させてくれます。

プレイ内容は、序盤がアイドル衣装のまま楽屋でPに枕営業、中盤からはカメラマンも交えて肌色全開2穴サンドイッチ3P、終盤では土壇場に追い詰められショップ店員とのビキニ販促本番連戦と、ドンドン落ちぶれて行く流れです。
雲の上の天使を汚して行く事に興奮を覚える非現実的妄想作品では無く、彼女は既に手垢どころか体液塗れなっているアイドルなので、幕間要所では悪魔的内面が曝け出されており、リアル世界におけるスキャンダルの投影感を楽しむ様な作品です。

ただ原作と比較すると、脚本は尺の都合からか、作中で最もリアリティーの低い部分が抜粋され、キャラデザも【秋空もみぢ】の作風からマイナーチェンジを施し、原作最大の持ち味と言える表裏演出にも少なからず影を落としています。