彫刻ボディ [DVD] の感想

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　　花音は、彫刻のような筋肉質の腹筋を見せ観者を驚かせる。鍛えられた腹筋と言えば大痴女優 乃亜のそれを思い出すが、まさにそれと勝るとも劣らぬ腹筋である。しかし、このような女優花音を擁しながらも、AV作品としては決して上出来とは言えない。まず、全体の四分の三を占める情景に登場し花音の相手を務める男優があまりにも貧弱かつ不均衡な肉体に呆れかえる。花音も彼との共演ではまったく気勢が上がらない。唯一最後のマッサージ師との情景は、救いであると同時に、何度も観たくなるシークエンスを含んでいる。ここでは男優が別人に代わり安堵する。その年配に見える男優は、優しく花音と情交を繰り広げる。とくに、後背位から側面後背位に転じ、さの際に花音を愛おしく抱きしめながらも動き、二人の感興が高まったところで、後方から花音と接吻する。そのシークエンスは、花音の長くて細い足が宙に浮きながら、上半身と頚を捻り男優と唇を合わせ舌を絡ませる過程を頂点にしている。それこそ何度も観たくなる「自己置換フェティシズム」(その用語については、批評子レヴュー「もし巨チンの僕が巨乳女性客だらけの銭湯の番台だったら…」(バズーカ)を参照)の場面である。
　　余計なことながら、英語タイトルのbronze sculupture Bodyは、誤りである。どうせ記すならば、A Girl’s Muscular Body Like A Bronze Statue かあるいはA Girl’s Muscular Body Like A Marble Sculuptureとすべきである。いつものことながらAV作品のタイトルの英訳は最悪である。これでは海外へは売れまい。