アイベヤ の感想

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　幼馴染モノと言うのは、本当はとても難しいものです。

　主人公とヒロインの（特にヒロイン側の）心理描写を深い部分まで無理なく無駄なく油断なく、かつ読みやすく丁寧に掘り下げて行かなければならないからです。

　その上で日常の風景ややりとり、特に二人の心の徐々に接近してゆくジリジリとした感じなどを壮大に、ドラマティックに仕上げてゆかなければなりません。

　単に“幼なじみだから”ではダメなのです、なので幼馴染モノで人気を得るためには、その時代の読者のツボにはまるような作品にするか、もしくは相当に実力のある作家さんに、丁寧にじっくりと描いてもらわなければ不可能なのです。

　あざらしそふとさんの作品はこれまでに三つプレイさせていただきました、“アイカギ”、“アイカギ・アフターデイズ”、“闇とヒカリのサンクチュアリ”です（ただしこれらはアマゾンではなくて、店頭で購入させていただきました。なのでプレイさせていただきましたけれどもレビューは書いておりません、悪しからずご了承ください）。

　そのいずれもが心理描写や心のつながり、そして二人の絆の強さを丁寧に、そしてしっかりと描けていたと思います。

　今回もそうです、ちょっと不器用なところもあるけれど綾希ちゃんとっても可愛かったです、堪能させていただきました。

　買って損はない一品です、幼馴染に恋をしたい人は是非。