一年ぶりのTHE ANIMATION [DVD] の感想

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既に同ブランドでも複数の作品が、モーショングラフィックでアニメ化されている【小路あゆむ】の同名同趣向漫画を、初めて完全手描き動画でアニメ化されています。
1年振りに田舎へ帰郷した男性主人公を心待ちにしていたのは、恋に恋するお年頃の日焼け美少女【杏那】だったと言う、この種の作品では定番化したシチュエーションです。

序盤は、男性主人公と【杏那】の微妙な距離感を繊細に描き、感情の盛り上がりを助長しつつ、年齢不相応な(!)子供らしさも、無邪気な仕草や『白い衣類』の直接描写でしっかりと見せ付けてきます。
舞台背景も、一般アニメも手掛けるスタジオだけに手抜き無く、少しだけ古風な街並みの雰囲気が丁寧に醸し出されており、中でも『網戸』が良い味を出していました。

そして中盤からは、御待ちかねな『ポンプ小屋』での常時と洒落込み、そのまま最後まで1本のサービスシーンのみで突っ走ります。
男性主人公は、かつて自分本位に彼女の初めてを力尽くで奪っており、強い引け目を感じていましたが、実際には双方共に満更でも無かったらしく、彼女の強い想いの前には心も体も逆らえませんでした。