オーガニック革命 (集英社新書 526B) の感想
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参照データ
タイトル | オーガニック革命 (集英社新書 526B) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高城 剛 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087205268 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
本書が書かれてから5年以上が経ち、その間に僕も本書と関係なく無農薬野菜の消費者となって今回この本を手に取った。米国流の新自由主義へのアンチテーゼとしての地産地消・オーガニック革命をロンドンからレポートした本書だが、半分くらいは著者自身によるイギリス経済や新自由主義の説明が占めており、そういったことを既に知っている人にとっては少々退屈だろう。個人的には、どうせなら、もっとイギリスや他国のオーガニック革命の詳細に話を掘り込んでもらった方が面白かったので、星は渋めにつけてある。
ただし、次の文を読んで頂きたい。
『では、そんな時代をどうやってサヴァイヴすればいいのか?まずは「水・食料」「資源・エネルギー」「外交」「娯楽」の4つを最低限、個人で確保すべきということだ。』(p.20-21)
著者の他書でも繰り返されるメッセージだが、この文が震災前の2009年に書かれていたということに、この人の感性の鋭さというのが現れていると思う。友人たちと沖縄に風力発電の住居と生活拠点を5年でつくるという著者の当時の計画が実際どうなったかのか、興味が惹かれる。
ただし、次の文を読んで頂きたい。
『では、そんな時代をどうやってサヴァイヴすればいいのか?まずは「水・食料」「資源・エネルギー」「外交」「娯楽」の4つを最低限、個人で確保すべきということだ。』(p.20-21)
著者の他書でも繰り返されるメッセージだが、この文が震災前の2009年に書かれていたということに、この人の感性の鋭さというのが現れていると思う。友人たちと沖縄に風力発電の住居と生活拠点を5年でつくるという著者の当時の計画が実際どうなったかのか、興味が惹かれる。
マスコミで騒がれているような、彼ではないとこの本を読んで再確認した。
物事を突出せずに平均化、俯瞰してみる視点と、未来を見据えた行動には脱帽。
とても読みやすい文体で、すらすらと、しかも納得しつつ読めてしまった。
昨今見られるような、押し付けがましい文献とは違って、読み終えたあとも、
さて、では自分はどうするか?という事を読む人それぞれの心に喚起させるような優しい提案をされている気がする。
物事を突出せずに平均化、俯瞰してみる視点と、未来を見据えた行動には脱帽。
とても読みやすい文体で、すらすらと、しかも納得しつつ読めてしまった。
昨今見られるような、押し付けがましい文献とは違って、読み終えたあとも、
さて、では自分はどうするか?という事を読む人それぞれの心に喚起させるような優しい提案をされている気がする。