逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密 の感想

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参照データ

タイトル逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密
発売日販売日未定
製作者マルコム・グラッドウェル
販売元講談社
JANコード9784062185059
カテゴリ文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » 英米文学

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購入者の感想

著者のマルコム・グラッドウェル氏は、もはや自分のファンが自分の作品に何を期待しているかを的確に分かっているのだろう。テーマ設定からしてそれは始まっている。特に売れたのは前作の『天才』だと思うが、それ同様、独自の切り口と斬新な事例の抽出、掘り下げすぎない解釈と、なにより胸躍りワクワクしながらページをめくらずにはいられない展開と結論付け。この人の本は本当に読んでいて楽しい。キング・オブ・ポップであるマイケル・ジャクソンの曲を聞いているかのように。
登場したエピソードをひとつだけ紹介すると、フランス絵画界に革命を起こした印象派のルノアールやモネ、ピサロ、セザンヌ、ドガたちがいかにして栄光を勝ち取ったか。それを著者はただのサクセスストーリーの美談で片付けない。彼はそれを、超一流大学のトップ20%に入ることと、二流大学のトップ5%にいることとを比較することと同列に扱い、ひとつの仮説と結論を導き出している。このようなテイストが、矢継ぎ早にいくつもいくつも30〜50ページ前後ずつ次々と紹介される。
最後に、タイトルに関して僕は読み終えたあとしっくり来なかったので、僭越ながらその理由と僕が適しているであろうタイトルを申し上げたい。タイトルは『逆転』でなく『番狂わせ』の方がいい。もちろん原著のまま『ダビデとゴリアテ』ならなおいい。理由は、この一冊を通して語られているなかに、“実際”に不利な状況から巻き返したエピソードはひとつも登場しないからだ。むしろ“実際”は弱くも分が悪くもないが、一見そう映ってしまう状況を、ただ単に、やはり勝つべく者が勝つスカッとするエピソードたちは決して『逆転』とは言わない。世紀の『番狂わせ』はいつのときも、振り返れば、必然的に起こるべくして起きているのだ。
あ〜今作も超たのしかった!!

弱者が逆転する秘訣を、歴史上の戦いや、
著名人のエピソードとともに紹介した本です。

羊飼いの少年ダビデが屈強なペリシテ人の大男ゴリアテを倒した話、
アラビアのロレンスが遊牧民ベドウィンの集団を率いて、
近代化された強大なオスマン軍をやっつけた話、
小学校すら退学しかけた識字障害の少年が、
ゴールドマン・サックスの社長になった話など、
小が大を倒すエピソードは、読んでいて痛快です。

過去200年に起きた大国と小国(少なくとも10倍の力の差)の紛争の
勝敗表をつくったところ、3分の1弱の戦いで、小国が勝利しているらしく
中小企業の経営者の方も勇気づけられるであろう一冊です。

非常に勉強になる部分の多い、貴重な一冊だと思います。

以下に、私がこの本を読んで参考になった部分を、
引用してご紹介します。

・強い相手と一線交える場合、かならずしも
 相手と同じ土俵で戦う必要はない。
 視点を変えて眺めてみると、相手は実際には「それほどでもない」ことがある。
 大事なのは自分の得意な戦法で戦うことだ

・大きな池では、トップクラスの人間以外はやる気を失うものだ

・革新者に求められるのは、調和性というより、むしろ非調和性だ

・鋭く対立する陣営の国と商売をするなんて、
 ほとんどの人が想像もしなかっただろう。
 裏切り者の烙印を押されかねないからだ。
 だがカンプラードはちがった。
 世間の評判などみじんも気に留めなかった。
 これが非調和性だ

・「パリっとしたいでたちの男性がフロアを走ってきた。
 『ラガーディア空港に急いで行かないと。着いたら連絡する』
 と事務員に言っている。
 私はすかさず声をかけた『ラガーディアに行かれるんなら、
 タクシーに乗りあいしませんか。』
 相手が『そうしましょう』と言ってくれたときは、やったと思ったね。

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