航海のための天気予報利用学―ロングクルーズを夢見るあなたに の感想

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Kasayanさんが、ブログを立ち上げられた時より拝読いたしております。私は「海」ではなく「空」なのですが…目的地までの距離が150マイル、1時間程度の短いフライトでも、航路上の天候、到着予定時刻の目的地の天候、また帰投時の天候…と天候に関する様々な情報を収集する必要があります。そこで当然我々も専門家の方々が発出される天気予報を利用させていただくのですが、実務家として大切なことは、その予報の根拠を多少なりとも理解して利用することだと思います。この根拠を理解しておくと、予報と現況の差に遭遇しても、準備した情報の解釈のロジックを組み直すことにより対応できる場合が多いと思います。一方、この根拠を理解せずに実務に就くと、予報と異なった現象に遭遇した際に大きく戸惑うこととなり、引いては適切な判断ができず、運航の安全性に支障をきたす可能性も考えられます。本書またKasayanさんのブログは、まさに実務者の視点に立った「天気予報を解釈するための教科書」と言えると思います。私は、自家用操縦士として特に悪天候下でも飛行する場合を想定した「計器飛行証明」の 実地試験を最近受験しましたが、航空機のウエザーブリーフィングの参考書としても最適だとおもいます。