大学教員のためのルーブリック評価入門 (高等教育シリーズ) の感想

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参照データ

タイトル大学教員のためのルーブリック評価入門 (高等教育シリーズ)
発売日販売日未定
製作者ダネル スティーブンス
販売元玉川大学出版部
JANコード9784472404771
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般

購入者の感想

ルーブリックを使ったときに一番恩恵を受けるのは、学生(生徒・児童)だと感じました。
ルーブリックそのものが、「活動の指示書」であり「活動に必要な参考書」であり「目指すべきゴールの提示」になっています。教育関係者には失礼な言い方ですが、教員のレベルに左右されずに教育活動ができるのではないでしょうか。

この本は、読み進めるだけでそのルーブリックが作れるようになると思います。教育関係書籍にありがちな「で、結局何をしよう?」と途方に暮れることは無いでしょう。そして、一度ルーブルックを作れば次回からは簡単に作れるようになります。

新しい活動(授業や研修)を計画するときに、一緒に作って配布すると有用性がよく分かると思います。

最近読んだ高等教育系の本の中で極めてすぐれた内容である。単にルーブリックの概念を理解するだけでなく、その作成方法、様々な活用方法について具体的な事例に基づき示されている。特に役に立ったのは「学生と作成するルーブリック」と「ルーブリックとオンライン学習」の章だ。

また、文章も大変ウィットに富んでいる。例えば

「机の前に腰を下ろすと、未採点のレポートの山が待ち構えている。採点をはかどらせるために教員は皆、ちょっとした技を使う。~~ある同僚教員は好物のミントキャンデーをレポート5人分ごとにはさみ込み、包みがでてくるまでは食べてはいけないというルールを自ら課している~~~しかしルーブリックを用いれば、こうしたワザに頼る採点の苦しみから解放されるのである。」

まさに学期末の教員の苦しみをよく知っている人ならではの文章である。

ひとつだけ日米の大学文化の違いで注意点がある。日本の大学では学生のレポートは返却しないのが一般的であるが、私が伝え聞くところでは、アメリカではレポートをコメントと評価をつけて必ず返却している。学生の学びを確かなものにするため、日本大学教育において今後絶対に取り組まなくてはいけない事項だと認識している。そうしたレポート返却の文化を日本で確立する上でも、この本が多くの教員に読まれ、書いてある内容が実践されることを願いたい。

さまざまな例が盛り込まれていて、なるほどね、こんな使い方をしているんだ。自分達がどう使っていくのかを考える役に立つ。

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