図解 よくわかる経絡治療講義 の感想
197 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | 図解 よくわかる経絡治療講義 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大上 勝行 |
販売元 | 医道の日本社 |
JANコード | 9784752911425 |
カテゴリ | ジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 伝統医学・東洋医学 » 鍼灸 |
購入者の感想
経絡治療の診断(証だて)に必要な東洋医学の生理の知識、気血津液の働きと五臓の関係が初学者でも理解しやすいよう丁寧に解説されています。
経絡治療において基本となる肝虚、腎虚、肺虚、脾虚の四つ証ですが、肝虚=血が虚している状態、腎虚=津液の虚、肺虚=衛気の虚、脾虚=後天の気の虚、というふうにまず大ざっぱに捉える事さえできなかった自分には目からウロコな判りやすさでした。
それら四臓の虚からどのように寒熱が発生しどんな症状が出てくるのか、それがどういった脈になって表れるのか、ひとつづつ順を追って解説されています。
そして各論の最後に先生が患者さんを実際に治療した具体例が配穴まで書いてあるので臨床の参考にしやすいです。
気づいた点として、五味に由来する穴性を考慮した選穴法が、先生が漢方に詳しいからなのかわかりませんが、他の経絡治療の本には無かったので面白いと思いました。
脈に感しては、それぞれの病理にあわせてなぜそういう脈になるのか、理論はわかりやすく絵付きで詳細に解説してありますが、手の置き方であったり、また図表にも出てくるそれぞれの脈象に関する基礎知識は深く掘り下げて書いていないので、脈診を勉強する本が別にあると良いと思います。
経絡治療に興味があるけど、古代中国はもちろん昭和に書かれた本が古くとっつきにくく感じる方には是非読んで欲しいです。先生の優しくオープンな雰囲気が伝わる良書だと思います。
経絡治療において基本となる肝虚、腎虚、肺虚、脾虚の四つ証ですが、肝虚=血が虚している状態、腎虚=津液の虚、肺虚=衛気の虚、脾虚=後天の気の虚、というふうにまず大ざっぱに捉える事さえできなかった自分には目からウロコな判りやすさでした。
それら四臓の虚からどのように寒熱が発生しどんな症状が出てくるのか、それがどういった脈になって表れるのか、ひとつづつ順を追って解説されています。
そして各論の最後に先生が患者さんを実際に治療した具体例が配穴まで書いてあるので臨床の参考にしやすいです。
気づいた点として、五味に由来する穴性を考慮した選穴法が、先生が漢方に詳しいからなのかわかりませんが、他の経絡治療の本には無かったので面白いと思いました。
脈に感しては、それぞれの病理にあわせてなぜそういう脈になるのか、理論はわかりやすく絵付きで詳細に解説してありますが、手の置き方であったり、また図表にも出てくるそれぞれの脈象に関する基礎知識は深く掘り下げて書いていないので、脈診を勉強する本が別にあると良いと思います。
経絡治療に興味があるけど、古代中国はもちろん昭和に書かれた本が古くとっつきにくく感じる方には是非読んで欲しいです。先生の優しくオープンな雰囲気が伝わる良書だと思います。