生きることば あなたへ (光文社文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 生きることば あなたへ (光文社文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 瀬戸内 寂聴 |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334746063 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
寂聴さんの人生の結晶のような
純度の高い言葉が編まれている。
心が乱れたとき、むなしいとき、
途方にくれたとき、死にたくなったとき、
本書を開こう。寂聴さんが語りかけてくれる。
・わたしは定命という言葉が好きです。
人間には定命があります。
まさに良寛のいう、
「死ぬときは死ぬるがよろしく候」
なのです。
・生きるということは、死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、
与えられた才能や日々の仕事に努力し続けることです。
・どこへ行っても「なぜそんなにお若いの」と質問される。
これには秘訣があるのです。
それは心にわだかまりを持たない。つまりくよくよしないこと。
…腹の立つことは毎日毎日いっぱいあります。いっぱいあるけど
それにこだわっていたら、ただでさえ悪い器量が、ますます悪くなります。
だからそういういやなことは忘れようと決めたのです。
それからは気持ちがとても楽になったのです。
・聖書の中に「復讐するはわれにあり」ということばがあります。
わたしはこのことばを「自業自得」とおきかえて、
自分を納得させてきました。
自分で選んだことには自分で責任をとれ、という解釈です。
わたしがせっぱつまったところに追いつめられたとき
救い出してくれたのは、人の慰めでも同情でも励ましでもありません。
「自業自得」という、わたし流のお題目でした。
純度の高い言葉が編まれている。
心が乱れたとき、むなしいとき、
途方にくれたとき、死にたくなったとき、
本書を開こう。寂聴さんが語りかけてくれる。
・わたしは定命という言葉が好きです。
人間には定命があります。
まさに良寛のいう、
「死ぬときは死ぬるがよろしく候」
なのです。
・生きるということは、死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、
与えられた才能や日々の仕事に努力し続けることです。
・どこへ行っても「なぜそんなにお若いの」と質問される。
これには秘訣があるのです。
それは心にわだかまりを持たない。つまりくよくよしないこと。
…腹の立つことは毎日毎日いっぱいあります。いっぱいあるけど
それにこだわっていたら、ただでさえ悪い器量が、ますます悪くなります。
だからそういういやなことは忘れようと決めたのです。
それからは気持ちがとても楽になったのです。
・聖書の中に「復讐するはわれにあり」ということばがあります。
わたしはこのことばを「自業自得」とおきかえて、
自分を納得させてきました。
自分で選んだことには自分で責任をとれ、という解釈です。
わたしがせっぱつまったところに追いつめられたとき
救い出してくれたのは、人の慰めでも同情でも励ましでもありません。
「自業自得」という、わたし流のお題目でした。
ページを一つ一つめくると、瀬戸内寂聴さんのことばが出てきます。ことばの持つ力、ぬくもりをとても感じます。不安にとらわれ、いても立ってもいられないとき、この本を、そーっと開いて、そこに書いてあることばを読むと、何がということではありませんが、今の自分で、いいんだ。不安でもいいんだ。それが今の私なんだなと実感します。そこから始めよう、いやすでに始まっているんだと思えます。