リベラルじゃダメですか?(祥伝社新書) (祥伝社新書 375) の感想

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タイトルリベラルじゃダメですか?(祥伝社新書) (祥伝社新書 375)
発売日販売日未定
製作者香山リカ
販売元祥伝社
JANコード9784396113759
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

東京都知事選で細川候補と宇都宮候補が同じ脱原発を掲げながら、リベラルは細川氏を応援する小泉純一郎の存在を忌避して、一本化できなかった。
この例を出すまでもなく、リベラルと言われる人(逆もそうかもしれないが)はとかく右派、保守陣営を「あっち側の人」と見做して一致点を探ろうとしない。一致してはいけないかのように言う。
最近の例として、朝日新聞の「吉田証言取り消し」をめぐって、橋下市長が「人道的には反省すべきことだが、法的には解決」というと、共産党の小池氏は「なぜ強制性を認めないのか」と真っ向から反対する。
まずは「人道的には反省すべき」という最小限の一致点を見出して、その一致点を拡大する努力をしていくことが求められると思う。
香山リカさんは、もちろん反橋下の急先鋒だが、橋下は石原慎太郎のような国粋主義ではないので、リベラルとの一致点は多くみられる。
これは本書にも書いてあるが、「敵」と思い込まず、一致点をつかんでいく、という行為がこれからの課題ではなかろうか。
これこそまさにリベラルの言う「話し合い」の態度である。

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