<香り>はなぜ脳に効くのか―アロマセラピーと先端医療 (NHK出版新書 385) の感想
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参照データ
タイトル | <香り>はなぜ脳に効くのか―アロマセラピーと先端医療 (NHK出版新書 385) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 塩田 清二 |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 9784140883853 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 医学 |
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購入者の感想
医療従事者による「日本アロマセラピー学会」理事長の著作で、タイトルのイメージから科学的で医療関係者も対象の本かと思っていましたが、かなりざっくりした一般向けの内容でした。エッセイみたいな感じ?科学的な研究も紹介されていますが、引用元がないので、どんな実験でなんの精油が使われて、どこの大学でだれが行って、いつ行われたもので、どの論文を見れば内容がわかるのか、さっぱりわかりません。ほとんどのデータは、「日本アロマセラピー学会標準テキスト」からのようです。歴史も間違いがありますし、著者は原著やおおもとの論文には当たっていないように見えます。
著者の研究は香りと脳に関するものなのか、専門にアロマセラピーとかぶる部分はあるけど、アロマセラピーにはあまり詳しくないのではないかと感じます。あとちょっと問題だと感じたのが、アトピー性皮膚炎の治療について述べていながら、精油がアレルギーの原因になりうることがその節で語られていない点ですね。アロマセラピーのマイナス情報は極力削られているし、引用元は確認できないし、「精油のどんな研究が行われているかざっとわかるけど、情報は玉石混交で玉と石の区別はできない」という本でした。
素人による本なら「がんばったな」と思いますが、日本アロマセラピー学会理事長のお医者様の本としては、微妙です。「日本のアロマセラピー研究は世界トップクラス!?」という言葉は、「アロマセラピーサイエンス」並みの本が日本人の手で書かれたら、信じられるかもしれません・・・
著者の研究は香りと脳に関するものなのか、専門にアロマセラピーとかぶる部分はあるけど、アロマセラピーにはあまり詳しくないのではないかと感じます。あとちょっと問題だと感じたのが、アトピー性皮膚炎の治療について述べていながら、精油がアレルギーの原因になりうることがその節で語られていない点ですね。アロマセラピーのマイナス情報は極力削られているし、引用元は確認できないし、「精油のどんな研究が行われているかざっとわかるけど、情報は玉石混交で玉と石の区別はできない」という本でした。
素人による本なら「がんばったな」と思いますが、日本アロマセラピー学会理事長のお医者様の本としては、微妙です。「日本のアロマセラピー研究は世界トップクラス!?」という言葉は、「アロマセラピーサイエンス」並みの本が日本人の手で書かれたら、信じられるかもしれません・・・
これまでのアロマセラピー関連本と違い、嗅覚研究の先端から紹介されているので、メディカルアロマセラピーが、エビデンスを持った統合医療の一つであることがすんなり理解できる。
それにしても新書200ページにこれだけの情報が盛り込まれている本というのも珍しい。
メディカルアロマセラピーの歴史から最新の研究までが網羅されており、テキストとしても十分使える優れた本である。
それにしても新書200ページにこれだけの情報が盛り込まれている本というのも珍しい。
メディカルアロマセラピーの歴史から最新の研究までが網羅されており、テキストとしても十分使える優れた本である。