欧州サッカー 名将への挑戦状 の感想
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参照データ
タイトル | 欧州サッカー 名将への挑戦状 |
発売日 | 2014-06-12 |
製作者 | ヘスス・スアレス |
販売元 | 東邦出版 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ |
購入者の感想
得点王が誰、誰が一番走ったなどのデータはデータとして出ているので、それ以外の部分は主観丸出しで言ってくれた方が聞いている(読んでいる)方は面白いです。ヨーロッパサッカーをなんとなく観ている人が、もう一歩踏み出すために読んだら面白いのではないかと思います。
その点、このヘスス・スアレスという人は毅然としたスタンスで言いたいことを言っているのが気持ちいいです。僕は小宮さんの本をこれまでに数冊読んでいますが、彼の文章も良い感じで読ませてくれます。このコンビの著書はシリーズで出ているみたいのなので読んでみます。
その点、このヘスス・スアレスという人は毅然としたスタンスで言いたいことを言っているのが気持ちいいです。僕は小宮さんの本をこれまでに数冊読んでいますが、彼の文章も良い感じで読ませてくれます。このコンビの著書はシリーズで出ているみたいのなので読んでみます。
やはり一通り読んでの感想は「期待通りの良い内容で、購入して良かった」です。
もちろんおなじみのモウリーニョとグアルディオラについては最も多くのページが割かれていますが、
私が本著で最も興味深く読んだのは2人のドイツ人監督、ユップ・ハインケスとヨアヒム・レーブについての章です。
この2人の名将について専門家がしっかりと論じた邦訳書籍は、残念ながらモウやペップほどには見かけません
スアレス氏の文章を読むうちに、そのあたりの事情というか理由はなんとなく掴めてきたものの、
個人的にはむしろかえって好感度上昇でさらに興味をそそられ、これからも注視していこうと思いました。
日本人選手の移籍をきっかけにドイツ代表やドイツサッカーに興味をお持ちになった方には、
この部分だけでも是非一読をお勧めしたいくらいです。
南アフリカW杯の時のシャビとレーブのやりとりについてのエピソードの紹介などは、
2人のパーソナリティーのみならず語り手のスアレス氏の人格も垣間見せて秀逸でした。
ブランやビエルサの章を読んでも感じたことですが、
ヘスス・スアレス氏にとってのあるべきフットボールの姿とは、勝利至上主義や軍隊的抑圧から最も遠いところにあるものなのです。
「負けても決して揺るがない信念と理想、美しいスペクタクルなフットボールにはその精神が不可欠なのだ」
行間からそんな声を聞いたような気がします。
かつて誰かが言いました・・・「フットボールは人生そのものだ」と。
名将たちを論じながら、スアレス氏はフットボールを見つめる私たちの心の在り様をもさりげなく語っているのでは。
フットボールへの愛とリスペクト。語る者も語られる者も。
もちろんおなじみのモウリーニョとグアルディオラについては最も多くのページが割かれていますが、
私が本著で最も興味深く読んだのは2人のドイツ人監督、ユップ・ハインケスとヨアヒム・レーブについての章です。
この2人の名将について専門家がしっかりと論じた邦訳書籍は、残念ながらモウやペップほどには見かけません
スアレス氏の文章を読むうちに、そのあたりの事情というか理由はなんとなく掴めてきたものの、
個人的にはむしろかえって好感度上昇でさらに興味をそそられ、これからも注視していこうと思いました。
日本人選手の移籍をきっかけにドイツ代表やドイツサッカーに興味をお持ちになった方には、
この部分だけでも是非一読をお勧めしたいくらいです。
南アフリカW杯の時のシャビとレーブのやりとりについてのエピソードの紹介などは、
2人のパーソナリティーのみならず語り手のスアレス氏の人格も垣間見せて秀逸でした。
ブランやビエルサの章を読んでも感じたことですが、
ヘスス・スアレス氏にとってのあるべきフットボールの姿とは、勝利至上主義や軍隊的抑圧から最も遠いところにあるものなのです。
「負けても決して揺るがない信念と理想、美しいスペクタクルなフットボールにはその精神が不可欠なのだ」
行間からそんな声を聞いたような気がします。
かつて誰かが言いました・・・「フットボールは人生そのものだ」と。
名将たちを論じながら、スアレス氏はフットボールを見つめる私たちの心の在り様をもさりげなく語っているのでは。
フットボールへの愛とリスペクト。語る者も語られる者も。