トロピカル性転換ツアー (文春文庫) の感想

286 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトルトロピカル性転換ツアー (文春文庫)
発売日2013-12-04
製作者能町 みね子
販売元文藝春秋
JANコード9784167838973
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » な行の著者

購入者の感想

ちょうどKABA.ちゃんがタイで性転換手術を受けたニュースをやっていて、そんなタイミングでセールになっていたこの本を見つけ好奇心から購入しました。今やタイといえば性転換で有名ですが、実際にどんな流れで手術が行われるかまでは情報として流れてきません。
テレビでオネエの明るい方達が手術を受けたと喋るのを何回か見たことがありますが、本書を読むと体の一部を変えてしまうという一大手術であることを再認識させられます。手術を受ける予定も理由もない私ですが、性転換に関する知識が増えてより一層性同一性障害に対する理解が深まった気がします。

日曜日夜タモリの番組に出演している女性のエッセイストとして、なかなか小気味のいいコメントがいいなぁ、くらいの知識がなかったのだが、何かのきっかけで元々は男性だということを知tり、ビックリ仰天。 で、早速にとりよせて初めて読んだのがこのエッセー。
とにかく面白い。 歯切れのいいエッセーが独特の味のあるイラストと相まって読んでいて飽きることがない。サクサク読めるので病院などの待ち時間にはもってこい。
成田空港からバンコクを経由してタイの有名なビーチリゾートのプーケットで性転換手術を受け、♂から♀になるまでの滞在日記。 これほど詳しく性転換手術を記したエッセーは珍しいのではないかな。 このエッセーを読み終わる頃には性転換手術の手順がよくわかるようになって、どうやって♂から♀の器具を製作するのか得々と家人に解説してしまった(オカーチャンはビックリするやら、あきれるやらでしたな、、、、)。  手術のこともさることながら、タイの病院事情がとても興味深かったし、病院で出会った「マイペンライ」でおおらかなタイの人たちとの温かな交流の記述もとても好ましいエッセーである。

たまたま、能町みね子さんの「オカマだけどOLやってます」を読みました。
『性同一障害』と言ってしまうと、ご本人を含め、重いテーマに感じますが、能町さんの漫画(イラスト)にも文章にも、そんな暗い部分は見られず、その後、こちらの本を続けて読みました。
タイに手術に行く前の友人とのやりとりも明るく、荷物を持ってタイへ旅立つ能町さん。
こちらはカラーのイラストなどが載っています。
病院へ行き、近くに買い物に行き、タイで見聞きしたことをつづり、旅行で来たような軽さ。
本当はドキドキしていたのかもしれませんが。
私は、血だの手術シーンだのも見られない小心者ですが、そこらへんも大丈夫。
説明を受け、麻酔をして手術をし(何度か手術を受けます)、食事には何が出たとか書き、日本からやはり性転換に来たコと知り合い、点滴をしながら、おしゃべりをしたり…。
手術ですから、熱を出したり、痛みがあったりと、つらいことも出てきますが、能町さんの気質なのか、そういうことよりも、看護師さんとのコミュニケーションなんかが書かれています。
無事(でもなかったことが後で書かれていますが)、戸籍も「女性」となり(送られてきた書類も、こんなだよ、と掲載されています)、現在は女性としての生活を謳歌している(かどうかはわかりませんが)能町さん。
暗いイメージを想像していた私。
性同一障害の友人がいますが、考え方などが変わりました。
性同一…の方も、そうでない方も、手にとって読める本に仕上がっています。

タイで性転換手術を受けた著者の克明な体験記。著者の手によるイラストも満載。術後かなり大変な思いをなさったようだが、それも実に客観的にサバサバと書かれている。タイの人々についても好意的に論評されていて、読み終えたらタイに行きたくなった。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

トロピカル性転換ツアー (文春文庫) を買う

アマゾンで購入する
文藝春秋から発売された能町 みね子のトロピカル性転換ツアー (文春文庫)(JAN:9784167838973)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.