無〈1〉神の革命 の感想

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日本における自然農法の創始者、福岡正信。
「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則も彼の著書を参考にしたそうです。
その自然農法の背景にある、彼の思想を見るためにはうってつけの本です。

原文は戦後２年たったばかりの昭和２２年に書かれたものなのですが、
とても普遍的な内容にびっくりさせられます。（ただし文章はわかりやすく書き直されてます。）
「素粒子」「螺旋状」「エネルギー」「波動」など、
現在の最先端キーワードが、この昭和２２年に書かれた文章に出てきます。
「わかってる人にはわかってたんだ」と感心するばかりです。

目次は

第一章　「無価値（物）ー価値あるものは何もない」
第二章　「無知（心）ー人は何も知りえない」
第三章　「無為（行為）ー人は何をなしえたのでもない」

となっており、「無」と「有」。「色即是空　空即是色」。
のような考え方に至るまでの問題提起のような一冊。
あくまで問題提起で、「ではどのように生きて行くか」
を説くような解決編ではありません。あしからず。