いちご同盟 (集英社文庫) の感想

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参照データ

タイトルいちご同盟 (集英社文庫)
発売日販売日未定
製作者三田 誠広
販売元集英社
JANコード9784087497571
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者

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購入者の感想

 私はこの本を中3の時、兄の薦めで読んだのですが、この時受けた衝撃を今でも忘れられません。ラストの父の話の所を読んでいると、突然視界がぼやけて文字が読めなくなったのです、何が起こったのか分からないくらい涙が滴り落ちていたのです・・まさか自分が本でここまで泣くとは思いもしなかったのです。 私はそれまで小説をほとんど読んだことなく、本に多少偏見を持っていたのですが、この本を読んで180度考えが変わりました。本は人の心を豊かにし、本を読んでいる間はその本の主人公になり、普段体験できない事も読んでいる間実現可能なのです。 私は本当にこの本が気に入り高校に行っても、友人に薦めたのですが、 『今では共感できない。中学生の時読みたかった・・』と言われたのを今でも覚えています。 私はすごくショックでした。 その時、本は読む時期が凄く大切であると実感しました。 ですから、今中学生の皆様、どうか15歳までにできれば読んでいただけば幸いでございます。 それ以上の歳になっても楽しめますが、特に中3の時読めば、一生大切にしたい本になると思います

生と死、愛情、友情。少年がこれらを感じ、ともに生きた時間は人生の中でもごく少しの時間だった。
煩わしいのなら捨ててしまえばよかった。生きる理由が見つからないのなら手すりを乗り越え非常階段から身を投げ出せばいい。病院へ足を運ばなければ人の死など見なくてすむ。友情に媚びて生きていくことだってできる。でも、少年が選んだのは全てを受け入れる事だった。それこそ少年が見出した生きる理由なのだ。もし、次に少年が例の自殺現場に行くことがあるなら死んでいった者にいま自分が生きている理由を手向けることができるのではないだろうか。
複雑に絡み合い、揺れ動く少年の心境を叙情的に描ききった一冊になっていて読む人の心をとらえること間違いない。

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集英社から発売された三田 誠広のいちご同盟 (集英社文庫)(JAN:9784087497571)の感想と評価
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