ピグマリオン (光文社古典新訳文庫) の感想

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参照データ

タイトルピグマリオン (光文社古典新訳文庫)
発売日2013-11-08
販売元光文社
JANコード9784334752811
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 戯曲・シナリオ » イギリス・アメリカ

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購入者の感想

「マイ・フェア・レディ」の原作となった作品です。
但し、結末は違います。
作者のバーナード・ショーは、イライザとヒギンズを近づけたくなかった様で、戯曲としての作品に、「後日譚」を書いています。

バーナード・ショーの言いたかったことは、第五幕になって、イライザとヒギンズが意見を戦わす場面や、イライザの父親やヒギンズの母親の考え方などによって語られます。
社会主義者であった作者の考え方が、そこにはあるように思えます。
従って、この物語は単なるシンデレラ・ストーリーではなく、労働者階級でも教育によって立派な人間になりうるし、そもそも言葉や作法と言った表面的なものは、環境によって作られたもので、それによって、人間が評価されるべきではないと言う事でしょう。
同時に、女性も一人の人格を持った対等な人間として扱われるべきだと言う事でしょう。
だからこそ、彼は単純なシンデレラ・ストーリーにしたくなかったのだと思います。

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