バットマン ビギンズ (字幕版) の感想

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タイトルバットマン ビギンズ (字幕版)
発売日2013-11-26
監督クリストファー・ノーラン
出演クリスチャン・ベール
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カテゴリ » Prime Video » カテゴリー別 » 映画

購入者の感想

「人が落ちるのは、這い上がることを学ぶため」父の言葉はブルース・ウェインの決断に大きな影響を与えるが、良く見ると二つの意味がある。
「墜ちる」と捉えた、自身がウェイン産業の不肖六代目から救世主バットマンになる決意と、「堕ちる」と捉えた、腐敗都市ゴッサム・シティが再生させるに足る希望を未だ残している街だという意味で、人生や仕事の全てに通ずる至宝の言葉だ。
クリストファー・ノーラン監督とクリスチャン・ベール主演のこの新バットマン三部作は、シュールな社会リアリズムと、研ぎ澄まされた狂信的悪の表現、そして武術&ハイテク武装戦を高次元で融合させた不世出の傑作シリーズだ。
今世紀になって成長神話や自由主義の夢を見失いつつある米国にあって、ハリウッドが一層シリアスで現代的な問題提起を目指す様に変わった背景は良く判る。この映画は自分達の完全な反面教師だ。
ゴッサムに巣くう犯罪者とマフィア、暴力を抑止する義務を果たせない腐敗した公権力、資本の再生産にのみ奔走して社会劣化を放置するウェイン産業等の私企業、格差拡大による貧困と犯罪リスクに脅える市民達。
50年後の先進国社会を彷彿とさせるリアルな描写を前に、現世の政治家、財界、公務員そして国民自身が何を感じ、いつ行動を変えるべきか、内省を促す強烈な作品のメッセージ性に惚れ込んでしまう。
また、マイケル・ケインやモーガン・フリーマンのウィットに富んだ大人の語りに何度もシビらされる脚本、ゲイリー・オールドマンの孤独な戦い、リーアム・ニーソンの歪んだ使命感、スケアクロウの小賢しさ、そして特殊スーツや黒塗装タンブラー等のディテールのリアル感。
全てが計算し尽くされた極上の近未来HEROアクションの傑作であり、これ程完成度の高いシリーズは今後暫くお目にかかれないだろう。観て、所有して間違いの無い絶賛三部作だ。
※ここでは単体レビューですが、シリーズ未保有の方はトリロジーBlu-ray BOXをお薦めします。

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