敦煌 (新潮文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 敦煌 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 井上 靖 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101063041 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説 |
購入者の感想
この作品は”小説家”の類稀な想像力が発揮されていると思う。わかっていることは敦煌で歴史的な発見があったことである。貴重な経典類が見つかり、そこにいた中国人は英国、仏国に僅かな代価で売り渡してしまった。その歴史的価値は計り知れないものがあったが、当の中国人はその価値がわからないでいた。経典を敦煌に隠したのは誰か。どういった経緯でそこに隠したのか。誰も知らない。そこから小説家の想像力は壮大なロマンを思い描き、恋心に命を賭ける男たちの物語が埋め込まれている。想像力は事実を模ったのであろうか。これは歴史の謎に迫る小説家の挑戦でもあるだろう。敦煌という地に付加価値をもたらした想像力の凄まじいばかりの力に圧倒される思いである。、宋の時代の中国に関心のある方にはお勧めである。
映画「敦煌」の原作本。
中国の敦煌に行ったとき、ロケ地の敦煌城に行ってみました。4億円をかけて作った城ですが、衣装などにも4億円程かけていますから、この映画のスケールがわかります。
僕は、この本を、映画を見た後に読みました。
「莫高窟で発見された多くの書物が、誰が何のために埋めたのか」をコンセプトに書かれた物語ですが、井上靖さんの西夏文字と文物に対する博識に驚くと共に、壮大なスケールの創造性に感嘆しました。
僕は、この書を通して中国の歴史と文化に興味を持ちました。
中国の敦煌に行ったとき、ロケ地の敦煌城に行ってみました。4億円をかけて作った城ですが、衣装などにも4億円程かけていますから、この映画のスケールがわかります。
僕は、この本を、映画を見た後に読みました。
「莫高窟で発見された多くの書物が、誰が何のために埋めたのか」をコンセプトに書かれた物語ですが、井上靖さんの西夏文字と文物に対する博識に驚くと共に、壮大なスケールの創造性に感嘆しました。
僕は、この書を通して中国の歴史と文化に興味を持ちました。