帝国主義―資本主義の最高の段階としての (岩波文庫 白 134-1) の感想

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タイトル帝国主義―資本主義の最高の段階としての (岩波文庫 白 134-1)
発売日販売日未定
製作者レーニン
販売元岩波書店
JANコード9784003413418
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

購入者の感想

植民地の経済的意味について興味を持ったので、本家家元に教えてもらおうと購入しました。マルクス系の本は読んでも理解しがたいという感覚があったのですが、思った以上に読みやすくて意外でした。

小規模だった商工業者が次第に大規模化して市場を独占し始める。それと同時に彼らに資金を供給する金融業者も大規模化して市場を独占的に支配する。その結果、少数の金融資本によってすべてが支配されて自由な商取引が出来なくなるというロジック。その「独占」という文脈の中で植民地の存在が浮上してくる。

資本主義が大規模化して独占資本主義段階に達するのと、植民地が急速に拡大して、ほぼ世界の全てを多い尽くすのとは連動しているという点に納得。
この段階では製品の輸出ではなく資本の輸出が大きなウェイトを占めているという指摘は現代の国際経済を見る時の一視点を開いてくれたように思います。

独占するべき植民地の獲得が出来なくなったところで、再分割のための武力衝突が不可避であるという指摘は2回の世界大戦の発生を予言しているようであります。

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