十二人の怒れる男 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトル十二人の怒れる男 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
発売日2018-03-16
販売元20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
JANコード4988142356512
カテゴリ » DVD » ジャンル別 » 外国映画

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購入者の感想

三谷幸喜氏の『12人の優しい日本人』は当然知っていましたが、元ネタとも言うべき本作は長年存在を知りながらついつい見ることなくスルーして来ました。
製作されたのが60年以上前なのに、全然古臭い感じがしないのは日本でも裁判員制度が導入され、厭でも一般人が裁判に参加しなければならなくなったからだろう。
あのシドニールメット監督の初監督作品。そりゃ面白くないわけがない。冒頭からグイグイ惹き込まれる。
冒頭の法廷を除き、90分近く陪審員室という密室で展開される物語。回想シーンすらない徹底ぶり。エアコンなんて存在すらしない時代、扇風機がぶっ壊れ蒸し暑い密室でいい大人が汗だくになりながら喧々囂々白熱した議論を交わす。
あの暑さからしてみんな怒ってる。

父親殺しの被告の少年(スラム出身)が有罪か無罪か、というストーリーだが真相や犯人探しは重点に置かれていないのも新鮮かつ斬新だ。
警察も検事も弁護士も判事も少年が黒人でスラム出身という偏見からまともに調べていないのが分かるのが冒頭。やる気のない判事の態度を見ればいかに杜撰な捜査が行われたかが分かる。
どうせ死刑だからさっさと評決下して帰ろうぜ、今日は野球の試合がある的なノリで全然やる気のない陪審員たち。
完全に少年有罪の流れに待ったをかけるのがヘンリー・フォンダ演じる8番陪審員。
彼だけが無罪の票を投じるがあくまで疑問がある、人の生死に関することを5分で決めるのはおかしい、だから話し合いたいという。
それに対し対立する3番陪審員や偏見の塊である10番陪審員からは空気読めよお前的な罵声が浴びせられ、普通ならここで折れちゃうけど8番陪審員は違う。正義とかじゃなく信念のある人間にはどんな罵声も同調圧力も通じない。
弁の立つ8番陪審員の論理的反証によって次々と崩されていく警察や検察の杜撰な捜査、曖昧な証言、それによって無罪側に転じる陪審員たち。特に9番陪審員の何気ない援護射撃。誰もが気付かなかった点を突くのは長い人生経験のなせる業かと思わせる。

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