宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 (SB新書) の感想

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タイトル宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 (SB新書)
発売日販売日未定
製作者小野 雅裕
販売元SBクリエイティブ
JANコード9784797388503
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 宇宙学・天文学 » 一般

購入者の感想

本書はNASAのジェット推進研究所で火星探査ロボットの開発に携わっている技術者。地球外生命はあるのか。地球外文明は存在するのか。というテーマも宇宙物理学者とロケット開発者ではアプローチがかなり違うものだと思った。前者は宇宙の普遍性を追究する人たち、後者は人間の可能性を追究する人たち、というふうにも言えるかもしれない。「SFの父」ジュール・ベルヌの『地球から月へ』が1865年に出版されてから100年後に人類は月に到達し、150年後にその記念碑的なベストセラーは国際宇宙ステーションに運ばれた。その間に、人類は東西冷戦も含めれば三度の世界大戦を経て宇宙探査技術を飛躍的に進化させた。ドイツの工学者、フォン・ブラウンはヒトラーのために開発した液体燃料ロケットV2の技術を携えてアメリカへ亡命、陸軍で人工衛星打ち上げロケットの開発に携わる。彼の夢を打ち砕いたのがシベリア収容所帰りのソ連の技術者、セルゲイ・コロリョフ。世界初の大陸間弾道ミサイルR7を開発する一方で、1957年に世界初の人工衛星、スプートニク1号の打ち上げに成功。わずか3カ月後にフォン・ブラウンがアメリカ発の人工衛星、エクスプローラー1号の打ち上げに成功する。その半年後、アメリカ航空宇宙局(NASA)が設立された。それから10年余りたった1969年7月10日、人類は月に第一歩を記した。本書にあるとおり、当時は飛行機が東京からニューヨークまで直行することもできず、電卓は数十万円もする時代だった。いまや金があれば月にいる技術は買えるが、当時は買おうにもその技術がなかった。40万人というとほうもない人数の頭脳がアポロ計画にかかわっていた。本書はその40万人のうち、ほとんど語られることのない2人の貢献者に光をあてている。この人選がとてもいい。当時は非常識とされた月軌道ランデブー・モードを考案したジョン・ハウボルトと、コンピュータが人間の間違いを未然に防ぐ安全ソフトを開発したマーガレット・ハミルトン。アポロ計画には彼らのような無名のヒーローが数多くいた。彼らにとって神のような存在であったであろうフォン・ブラウンだけが、月着陸船イーグルが着陸したときハウボルトに向かって「ジョン、ありがとう」というシーンはなんだか出来すぎのような気がしたが、そういうプロジェクトX的瞬間が実は何層にも重なって、われわれは月まで到達したのだ。それから

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