Finding Gabriel の感想

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参照データ

タイトルFinding Gabriel
発売日2019-05-17
アーティストBrad Mehldau
販売元Nonesuch
JANコード0075597926354
カテゴリミュージック » ジャンル別 » ジャズ・フュージョン » モダンジャズ

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購入者の感想

来日公演でジャケットにサインをもらえる企画があったため、アマゾンでは買っていません。(申し訳ありません)
まず、奇抜でシュールなジャケットから連想されるとおり、ジャズアルバムではありません。したがって、Seymour Reads the Constitutionなどのジャズピアノを入り口として入った人にはお勧めできません。ジャズのインタープレイ、インプロビゼーションによる熱気は皆無です。
どういう音楽かといえば、パットメセニーとライルメイズの「ウィチタフォールズ」やマイクオールドフィールドの「呪文」のような感じでしょうか。アルバムのストーリーは、聖書を引用しつつ、この社会への疑問(特に米国社会)と怒りをテーマとし、最後には神の使者であるガブリエルに辿りついてお導きをもらう、というもので、私含め、聖書に詳しくない日本人には少しわかりにくいかもしれません。レコードはA-D面がそれぞれ起承転結に相当していて、生誕⇒苦悩⇒批判⇒絶望⇒希望の流れになっているようです。
前半は美しいメロディと決して前に出ることはない歌を配した曲で構成され、途中パットメセニーグループやウエザーリポートを聞いているような錯覚になります。後半になって、アップビートな音楽の背景で「壁を建設しろ」「やつらは銃を持っているが猟に使うんじゃないんだ」といった語りが出てきて、明らかなトランプ政権批判になります。こうしてブラッドメルドーの優しいピアノからは連想できない怒りが伝わってきますが、最後のタイトル曲では本人だけの演奏の多重録音による美しいメロディと共に、希望を持って生きよ、というメッセージでアルバムは締めくくられます。
なお、曲ごとのメッセージは、同封されている歌詞カードのようなものに聖書を引用して示されており、歌の歌詞で表現されているわけではありません。したがって、この同封物は必須アイテムになります。
以上の通り一連のアートオブザトリオやOde、Seymourなととは似ても似つかず、同じロック寄りのアルバムだったLargoやHighway

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