Seymour Reads the Constitution の感想

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参照データ

タイトルSeymour Reads the Constitution
発売日2018-05-18
アーティストBrad -Trio- Mehldau
販売元Nonesuch
JANコード0075597934434
カテゴリミュージック » ジャンル別 » ジャズ・フュージョン » モダンジャズ

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購入者の感想

以下は特にこの作品だけでなく、近年のメルドーのトリオ作全般について思うことですが。

メルドーといえば、ここ20年くらいのジャズシーンにおけるトップピアニストであることについてはジャズファンで異論を持つ人はいないと思う。何がすごいと言って、独自の語法を持っていて(それだけでもすごいというか近年は他に殆ど類例を思いつけない。昔はたくさんいたが)かつ自らの殻に閉じこもることもなく、他流試合(ジャズ史に残る大物のサイド、ジャンルをまたいだ歌伴やデュオなど)でも渡り合える表現の強度を持つとともに、対決して終わりではなくきちんと良い作品につなげるクレバーさ。もちろんリーダー作の水準は長らく高い水準をキープし続け、駄作と呼べるような作品は全く思い浮かばない。
ということで弱点なんて何もないようなメルドーなんだけど、一つだけ思うのは自作の曲がつまらないこと。つまらないというか、彼の美意識、テクニック的な個性(両手を並行的に用いる対位法)を存分に生かしたものではあるのだけど、ともすれば抽象的。セロニアス・モンクのように他人に弾いてもらうようなジャズ・スタンダードになりそうなものが見当たらないのはもちろん、ビル・エヴァンスのように自ら繰り返し弾くようなマイ・スタンダード候補すら見当たらない。

結果としてどの作品も悪くなく、聴いてる時はそれなりに充実感を覚えるのだけど、聴き終わった後の感じがどれも一緒。どれがどれだったか思い出せないアルバムが山積み、というのが正直な気持ちなんです。
しかもタイトルやジャケットも地味すぎる。今回のタイトルなんかも彼の個人的な体験からきてるらしいけど、音楽的内容とは一切関係ない、はっきり言ってまったくどうでもいいユーモアのかけらも感じられないエピソード。ジャケットも何なんだこれは。カモメの何とか、とか黒いなんとか、とかジャケットで覚えてもらって人気盤になった名盤なんか過去にはよくあったけど、ショッピングカートのメルドーとか、アスファルトのメルドー(ブルース&バラッズのこと)とか言われることは絶対にない。

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