男のリズム (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトル男のリズム (角川文庫)
発売日販売日未定
製作者池波 正太郎
販売元角川書店
JANコード9784041323243
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品

購入者の感想

全体を通じて時代性が強く出ているため、今読んでもあまり面白みはないようだ。そういう意味では普遍性の乏しいエッセイである。

「劇場」 ・・・ 新国劇の話題が中心。余程、このジャンルに興味がないと詰まらないだろう。興味の無い私には全く面白くなかった。

「家」 ・・・ 池波が育った日本の情景がノスタルジック。また、大雪の日に池波が生まれた時、父親は「寒いから、明日、見ます」と炬燵に入ったまま顔色も変えずに言ったというエピソード、とあるデパートの食堂で耳にした女性達の話しのくだりが面白い。

「食べる」 ・・・ 家族を養うために必死で働く母が10日に1度、ひとりで通い続けた金鮨。その様子が思い浮かんでくるような活き活きとした描写を読むと、思わず鮨が食べたくなってくる。食べることが生きることにつながっていく様がよくわかる。

「着る」 ・・・ 池波の大人っぷり、和服の凄さに脱帽する。

「散歩」 ・・・ 散歩は生活を整えてくれる。それは時代が変わっても変わらない。

「映画」 ・・・ 古い映画の話題が中心で、「劇場」同様につまらない。

「最後の目標」 ・・・ 死を意識したうえで生をどう生きるか、という話。

「26年前のノート」 ・・・ 昭和24年のノートを昭和50年に掘り起こして読む話。当時、池波は都庁で防疫の仕事に従事していた。どこかから戦後の空気が伝わってくるような感じがする。しかし相変わらず食べ物の話が多い。

「家族」 ・・・ 親子、夫婦の愛憎を語りながら、次第に、男が家庭をどうつくりあげるかという話題に移っていく。そして最後は「子供じみた大人」を論じながら、当時の日本を憂うわけである。

「私の一日」 ・・・ 拘り抜いた末に構造化された日々が、作家の心の安定と良い仕事につながっている。

「旅」 ・・・ ここまで読んで随分疲れた。京都の旅について。俵屋旅館。松乃鰻寮が気になる。

「母」 ・・・

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