無心ということ の感想

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タイトル無心ということ
発売日販売日未定
製作者鈴木 大拙
販売元大東出版社
JANコード9784500006601
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

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購入者の感想

「無心」というからには禅の本だろうと思って購入したが、そう単純ではなかった。
本屋で買うときにはこういうことはほとんど起きないのだが、インターネットで買うと、
往々にしてこういうことになる。
とは言え、失敗したと思っているわけではない。当然買ってよかったと思っている。

禅に関する本はこれまで何十冊も読んだが、うかつにも鈴木先生の本はあまり読んでいなかった。
というより、あまり本屋では見かけなかったので、読む機会に恵まれなかったのである。
それともう一つ、鈴木先生の著作は奥が深すぎて難しいので、真剣に探さなかったとも言える。
とにかくアマゾンさんのおかげで、何気なくだけれどもこの本に出会えてよかった。

この本の主題は「無心」であるから、達磨大師、道元禅師、百丈和尚、趙州和尚、沢庵和尚など
多くの禅僧が登場するが、鈴木先生の特徴はやはり極楽往生を説く親鸞聖人への言及であると思う。
先生は、無心は宗教生活における受動性の中心になっている思想だと言われる。
つまり、無心とは木石のように心を無くすることではなく、空っぽにしてすべてを受け入れること
ができる心のあり方で、例えば、道元禅師の言われる柔軟心がこれにあたるという。
これは、真宗の説く阿弥陀仏の誓いを信じ、受け入れる心と同じである。

とにかく、博学多識な鈴木先生の著作ゆえ、これでもかというくらい様々な人物や著作が登場して
難しいところも多いが、テーマが日本人の好きな「無心」に絞られているので、一読をお勧めしたい。

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